二十四 ページ25
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「中也幹部の部屋って案外綺麗なんですね」
中「何回めだよそれ!そんなに信じらんねーのかよ!」
「…私、樋口さんは芥川さんがこんな状況なのに冷静でいられるのすごいなって思いました」
中「無視すんなよ!」
「でも、樋口さんはすごく焦ってました。人に弱さを見せないところ、すごいと思います」
中「っ…はぁ…太宰に似てきたな手前」
えっ、それは嫌です。
まあ今それを言う雰囲気じゃないから、取り敢えず話を続けるために「私、この仕事向いてなかったと何度も思いました」と言った。
「殺しの任務もこなせず、迷惑をおかけしましたし…」
中「まあ…確かに迷惑はかけられたな」
「っ…ですよ「手前が無茶なことすっから」…!」
中「俺らより弱ェくせに、相手から攻撃来た時はすげェスピードで俺らの前に立って盾になったりよ」
「そんなスピードだせんなら戦う時もそんぐらいしろっての」と、笑いながら言う中也幹部。
私は、みんなより弱くて、まともに攻撃出来ずに後ろで護衛するだけで、足手まといだった。
そういう中也幹部も、私が狙われた時は、度々守ってくれた。
迷惑かけてばっかだよ…。
中「まあ、迷惑っていうか…手前には心配させられたな」
「え…」
中「そうやって守って、怪我ばっかするし、体力消耗激しい蜻蛉とか治癒能力使うし…
でも、迷惑じゃねェ。
迷惑は、仲間にはかけてなんぼだ。
抱え込む方が逆に迷惑だ。
何も遠慮するな」
「つってももう敵だけどな」と、また笑う中也幹部。
…元気出ました。
中也幹部、そんな風に思っててくれたんですね。
私、足手まといじゃなかったんですね…。
「…結構いいこと言うじゃないですか」
中「喜ぶなら素直に喜べよ…」
「太宰さんと中也幹部がどっちも好感度0とするなら、中也幹部が10上がりました」
中「…そうかよ」
「素直に喜んだらどうですか?」
中「なっ…!ニヤニヤすんな!」
こうして話してると、ポートマフィアって、名前だけで、全然人を殺す様なとこには見えない。
中にいる人はみんな良い人。
「…じゃあそろそろ行きますね」
中「…あぁ」
「そんなに寂しがらないで「寂しくねェよ!さっさと行け!」はーい」
中「ったく…」
「あ、そういえば帽子…」
中「あん時のか?やるよ…選んでくれんだろ?」
「いや、身長が…」
中「もう黙れよ手前!」
「ふふっ、冗談です。ちゃんと選びますから」
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栗ようかん(プロフ) - 悠寿さん» わ、すみません!指摘ありがとうございます!\(°Д° )// (2018年2月13日 0時) (レス) id: 2cd9c9184b (このIDを非表示/違反報告)
悠寿(プロフ) - 1話目の与謝野さん明子じゃなくて晶子ですよ! (2018年2月11日 19時) (レス) id: 9887905400 (このIDを非表示/違反報告)
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