【文スト】ただ、みんなを支える為だけに (ページ13)

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十二ページ13

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国「太宰が行方不明ぃ？」

翌日、太宰さんが行方不明になった。
敦くんと太宰さんの部屋に行ってみても居なくて、少し心配。

国「また川だろ」

宮「また土中では？」

江「また拘置所でしょう」

「飛び降り…」

敦「Aさんまで…」

心配だけど、マフィアにいた頃もこんな事は何度もあったし…いいや。

すると、潤くんがやって来た。
目が覚めたんだ、よかった…。

国「与謝野先生の治療の賜物だな。谷崎、何度解体された？」

谷「…………四回」

江「Aも治療受けたんでしょ？何回？」

「…チェーンソーと美女…悪夢でした……
………そんなキラキラした目で聞かないでくださよ…
………………五回です」

谷「ボクより多い…！」

探偵社で怪我するのはダメだと分かった。
私には無理かもだけど…。

国「今回はマフィア相手と知れた時点で逃げなかった谷崎と小娘が悪い」

江「マズイと思ったらすぐに逃げる危機察知能力だね。
たとえば………今から10秒後」

私と敦くんはハテナを浮かべるだけ。
すると、与謝野さんが入ってきた。

「与謝野さん！」

与「おっ、A。具合はどうだい？敦も、どこか怪我してないかい？」

敦「ええ、大丈夫です」

「ご迷惑をおかけしました」

与「ところで、誰かに買い物の買い出しの荷物持ちを頼もうと思ったンだけど………
アンタらしかいないようだね。A、仲良く女同志でショッピングといこうじゃないか」

敦「え！？」

「はいっ！与謝野さんと買い物…！」

いつの間にかみんなは忽然と消えていて、私と敦くんだけしかいない状況だった。
危機察知能力ってこれなのか…。

まあ私は与謝野さんとショッピング楽しそうだから嬉しいけど！

「～♪」

与「そんなに嬉しいのかい？妾まで嬉しくなるねェ」

「与謝野さんと仲良くできるんですもん！嬉しいに決まってるじゃないですか！」

与「…Aは可愛いねェ。よし、それじゃあ行くよ！敦、荷物持ち頼んだよ」

敦「僕だけですか！？」

「あ、敦くん！私も持つよ！与謝野さん！荷物持ちさせてください！」

「仕方ないねェ…」と、与謝野さんが言ってくれた。
敦くんは断ってるけど、やっぱ不公平だからね。

国「小娘は危機さえも楽しい事にしてしまうんだな」

宮「凄いです！僕、尊敬します！」

江「僕の付き添いもたーくさんさせてあげよっ！」

国「あいつは喜んでついて行きそうですが…」

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