一時限目。制作：コッペリア ページ5
静まり返った教室。
その時、校舎が巻き起こった爆風でガタガタ音を立てた。
教室内の空気がぴんと張り詰める。
少しずつ廊下から近いてくるヌルヌルという粘着音に、
皆耳を欹てる。
誰かがつばを飲み込んだ。緊張を和らげるためだろう。
引き戸が、ガラガラと音を立てた。
ターゲットは教室に入ってくると、教卓に出席簿を置いた。
「えー、それでは、ホームルームを始めます。日直のひとは号令を」
ターゲットは、触手をヌルヌル動かし、指示をした。
「き、起立！」
渚の声に皆が応じ、立ち上がった。
少し緊張したのか上擦った声は、銃を構える合図だ。
「気を付けっ」
少しの間沈黙が流れる。
マシンガンを構えた風村は、冷や汗が背中を流れたのがわかった。
「れーーーーーーーーーーーーーーい！！！！」
その声を合図に、発砲音が教室に響き渡る。
ピンク色のＢＢ弾が飛び交う教室は、この世界にたった一つ、この教室だけだろう。
ターゲットは難なく弾を避け、分身を作り出す。
「おはようございます。発砲したままで結構ですので、出欠を取ります。
磯貝君」
「……！！」
磯貝の声は発砲音にかき消されてしまう。
「すみませんが銃声の中なので大きな声で」
「はい！！」
「岡島君」
「はい！」
「奥田さん」
「はいっ」
ターゲットは尚も避け続け、そのまま出欠をとってゆく。
風村はまたＢＢ弾を詰め、発砲を再開する。
「片岡さん」
「はい！」
「風村さん」
「はいっ！！」
風村は誰よりも大きな声で返事をした。
わたしはここにいる。
わたしは生きている。
そう伝えるためだ。
「茅野さん」
「はい！(あたしはここだよ)」
「神崎さん」
「はい！(わたしはこっちだよ)」
風村はまたＢＢ弾を詰めた。
此処にいることの証明は、返事とＢＢ弾で十分できることなのだから。
二時限目。制作：ラスフィア→←ビッチさんに思いを寄せる天才暗殺者男教師プロフィール：レオ制作
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コッペリア - 一旦更新停止します！すみませんっ (2015年9月25日 23時) (
レス) id: c8702e6d3f (このIDを非表示/違反報告)
レオ - 短くてすいません！ (2015年6月28日 15時) (レス) id: 5b3c6e5489 (このIDを非表示/違反報告)
レオ - ありがとうございます！ (2015年6月28日 15時) (レス) id: 5b3c6e5489 (このIDを非表示/違反報告)
コッペリア - どーぞー。書くとき聞かずにどんどん書いてね！ (2015年6月28日 15時) (レス) id: c8702e6d3f (このIDを非表示/違反報告)
レオ - 十時限目、誰が書きますか？もし良かったら私が書いていいですか？ (2015年6月28日 11時) (レス) id: 5b3c6e5489 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コッペリア | 作成日時：2015年5月30日 23時
