tea with milk (ページ21)

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第二章ページ21

そんな返信にすこしむっとなって、怒ったようなスタンプで返しておいた。
わたしはLINEの画面を閉じて、朝食を食べる事にした。

美味しいと褒めてもらえた朝食を食べ終えたわたしは、ヘアカタログを見つめる。スマートフォンの画面をスクロールしながら気になった髪型をタップする。

その作業を繰り返していると、ふんわりウエーブのショートボブが目に入った。着ている格好が可愛くてもかっこよくてもきまりそうな髪型で、わたし的にはなかなか満足できた。これなら霜月くんでもいいと思ってくれるかなと思いつつ、ドキドキする。

自分の黒い髪をくるくると弄びながらなんて言ってくれるのかなと想像してみる。いや、なんて言われたいのか妄想してみる。
やっぱり似合ってるとかかわいいって言われたいな。
お世辞は嬉しくないけど、お世辞でもいいから言われてみたいと思う。

「まゆー。あんた髪切りたいとか言ってたけど、今日行く？お母さん毛染めしに行くからついでにどう？」

ふと頭の上から降り注いだ言葉に首を大きく縦に振る。

「行く！行きたい！！！」

「わかった。じゃあ、用意するからまってて」

「うん！ありがとう！」

わたしはもう一度スマートフォンの画面を見つめ、にやける。