魔法使い【wrwrd】 (ページ4)

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episode4/魔法使いzm、少年zm ページ4

4.魔法使いzm/少年zm

らだお先生、俺は先生に協調性◎つけてもらった時はクソほど嬉しかってん。
この少年の担任になるやろうからまたつけたってや

そう思いながら肉を頬張るゾムを見たからなのか少年ゾムも顔を綻ばせながら肉にかぶりつく

｢兄さんありがとう！！また連れてって！！｣

『また会えたらな』

そうしてまた指を鳴らし俺は帰る

厨房のある男が一言漏らす

｢ゾムの協調性は協調性とはちょっと違うだろうけど…あいつがおらんかったら俺ら大変なことなってたかもな｣

｢コネシマに続いてお前もか！！！…はぁ、いい加減にしぃや…｣

『トントン…お前もいつか会いたくなんで。昔の自分』

｢うっさいわww｣

また会えたら…多分最初で最後のご飯だったな

翌年の初春

学年が上がり最高学年の少年ゾム

｢ゾムーはこれかな？｣

そう独り言を言っているのは体育教師でもありゾム、トントン、大先生、コネシマ、ロボロの担任である、猿山らだ男

手渡された成績表

協調性…◎

｢！先生！なんで協調性◎なんすか！！？｣

｢なんでってw俺がそう思ったからだよwやんちゃでハチャメチャな行動ばっかだけどちゃんとみんなの事見てるだろ？｣

初めての◎。
すごく嬉しかった

＿＿多分協調性あるって教えてくれる人が現れるんちゃうかなぁ？

いたよ。協調性あるって言ってくれる人…いた！

『らだお先生やんそこは変わらへんねんなぁ…』

『そろそろ出番かなー』

って勝手に思ってるだけでちょっとサプライズ的に…

魔法使いゾムはまた指を鳴らし風を吹かす。
だがこれは煙幕に例えている訳では無いため風は緩やかな方だ
そこに季節に合うさくらの花弁を舞わせる

少年は目を輝かせている

｢綺麗やなぁ…どうせならみんなと見たかってんけどみんな帰ってしもたからなぁ｣

『少年、これからはもっと面白いことがおこるぞ』

fin＿＿