【壱】上弦の零は平和を願う 【鬼滅の刃】

鈴乃音、助けられたんだってよ ページ2

鬼舞辻「 …ん？ 」


『 … 』



ある日、私は夜の路地にうずくまっている子供を見つけた。

小汚く、髪も伸びきっていて性別がわからない。死んでいるのか？


「 …この人可哀想…… 」


鬼舞辻「 …そうだね 」



面倒くさいが、人間がいるからしょうがない。

別れたら見捨てればいいか。



「 じゃあ、またお会いしましょう 」


鬼舞辻「 …ああ、気をつけてね 」



さて、コイツは目障りだから殺してやろうか。

良かったな。もう楽になる。


『 …誰？ 』


鬼舞辻「 生きていたか。まぁいい、もう時期楽になる 」



私を見上げた人間の額に指を突き刺そうとした。

すると、



ガシッ…



『 私、死にたくない。助けて 』


鬼舞辻「 … 」



最初は気に食わないと思った。誰が人間ごとき助けるか。

でも、コイツは幸せそうじゃない。

廃人のような姿が気に入ったのだと思う。


私はコイツを助けることにした。

ちょうどいい暇つぶしになる。



鬼舞辻「 わかった、助けてやろう。ついて来い 」


『 うん！ありがとうおじさん！！ 』


鬼舞辻「 おじさんじゃない。鬼舞辻無惨だ 」


『 きぶ…？ きぶつじさん、よろしくお願いします！ 』



何だコイツは、さっきまで地獄にいるような顔だったのに…？

今は幸せそうな顔をしている。やはり殺そうか



『 殺さないでね！鬼舞辻さん 』



コイツ…！心を読んで……！？



鬼舞辻「 …わかった、殺さないし捨てない 」


『 うん！ 』



こうして、鬼舞辻は一人の少女を連れて無限城へと帰るのであった。

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