9話 おばちゃんとのランチ ページ10
Aside
ううっ……食堂緊張する……。来る途中も凄いジロジロ見られたし……。
まぁ、しょうがないよね別世界から来た人とか普通に考えてそりゃジロジロ見るわ。
「あ、あの。Aランチお願いします」
「はいよ」
食堂のおばちゃん……優しそうな人だな…。名前すら分からない謎な人だけど。
「ありがとうございます。」
えーっと、あ、1番奥のとこ空いてる!
「よいしょっ、いただきまーす(小声)。(もぐもぐ)んーっ、美味しい!」
「そうかい。ありがとね。」
「うわっ!い、いつの間に!?」
「見ない顔の子だったから誰かと思ってついてきちゃった」
「あー、私ここに来たばかりですからね。私、AAっていいます。えっと貴方は……」
「あら。よろしくね。私のことは普通におばちゃんとでも呼んで。」
(やっぱり本名は教えてくれないんだ)
「お残しはゆるしまへんでぇ!」
「え?」
「ああ、ごめんなさい。ここでご飯食べてく子にはこれ言わないと気が済まなくて」
「………あ!!!」
「!!?な、何?」
思い出した。この世界………もしかして忍たま乱太郎の世界!?
小さい頃見てた微かな記憶が徐々に出てきた。このおばちゃん登場回数が特別多い訳でもないのに「お残しはゆるしまへんでぇ!」がやたらと印象深いから思い出した……。
でも?え?どうなんだろう?忍たま乱太郎って架空の世界だよね?そんなとこに行っちゃうなんてことあるの?いや?でも「お残しはゆるしまへんでぇ!」って言ったら忍たま乱太郎しかないよね??
「?、Aちゃん?」
「え?あぁ、すみません。ちょっと考え事しちゃって。」
「あら、そう。あまり抱え込み過ぎないようにね」
「え、えぇ。あ!そうだ、おばちゃんに聞きたいことがあるんですけど」
「なに?」
「おばちゃんは「紫苑」って人知ってます?」
「え…。」
「もし知ってるなら教えてください!」
「……あまりこういうことは他言しちゃいけないんだけど…少し話すわ。」
「……お願いします。」
「実はね、ほんの3ヶ月前までこの学校の生徒だったのよ。その子。」
「え…。」
おばちゃんは懐かしそうな顔で話を続けた。
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あい(プロフ) - これ面白いです!! 夢主ちゃん可愛い♡ 続き待ってます (2022年4月12日 8時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴松 | 作成日時:2022年2月14日 0時