Episode.2 ページ4
「A!ポケモン勝負しない!?」
グレープアカデミーに転校して早1週間… 転校初日にポケモン勝負で勝ってからというものネモって子に頻繁にポケモンバトルに誘われるようになってしまった…。
「う、うん…ごめん今ちょっとそういう気分じゃないっていうか…。」
というかなぜ食堂にいるのがバレた…。
「そっかー…。」
「あ、あのさネモ…。」
「うん?」
「仲良くしてくれるのは嬉しいんだけど…私なんかにばっかそんな構ってて大丈夫なの?」
「大丈夫!Aは私の親友だし!ポケモンバトル強いし!」
し、親友…?…うん、言われてみたら親友なのかも。この学校で1番仲良いのネモだし。
「そういえば、今度課外授業があるらしいわよ。」
「あー、なんか先生方が言ってたのチラッと聞いたわね…。」
「楽しみ〜!…そうだ、A強いんだから課外授業の期間でチャンピオンランク目指さない?」
「え?私が?」
「そう!Aなら絶対なれるよ!」
「チャンピオンランクか…うん、なっといて損は無いかもね…うん、やってみるよ!」
「お、じゃあ今度の課外授業やることは決まったわね!」
「ふふ、楽しみだね。」
「そういえばA。」
「ん?」
「Aって転校する前は何処に住んでたの?」
「…え…。」
直ぐに答えようとしたが喉の中で勝手に声を出すのを止められた。
「…?どうしたの?」
「…し…シャルル、地方…。」
絞り出した声が小さく出た。
ネモの耳に届いたかは分からないがネモは驚いた顔をしていた。
「…そっか。」
「…え…それだけ?」
「ん?」
「しゃ、シャルルだよ?シャルル地方のこと知らない?」
「知ってるよ?ポケモンの扱い方が酷くて警察にまで目付けられてる…。」
「う、改めて言われると耳の痛い話…。」
「ふふ、でも全然平気よ。校長先生がAはいい子だって言ってたし。」
「で、でも私多分無意識のうちにエーフィ達に酷いことしてる…。」
「そう?私はそう思ったことないわよ?」
「え…。」
「AはA自身が思っている以上にポケモンが好きなんじゃないかな?私はAのこと見てるとそう思うことばかりだけど…。」
「…そう、なのかな?そうならいいな…。」
「ふふ、でもそれもいずれ分かるようになるわよ!」
「え?どうやって?」
「チャンピオンランク、目指すんでしょ?ポケモン勝負に1番大事なのはポケモンとの絆だからね。」
62人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月兎の姫騎士ルナ(プロフ) - こんにちは!シャルル地方ヤバいですね…!!! (2023年1月3日 11時) (レス) id: ea02e12f92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:飴松 | 作成日時:2022年12月27日 18時