検索窓
今日:10 hit、昨日:57 hit、合計:10,572 hit

ページ3

◯ルーシー・M



 「きゃっ!ちょっと、火傷でもしちゃったらどうするのよ!」


客として彼女に会いに来た貴方。
手が滑って湯気が立ち込める珈琲が溢れて、自身の手に掛かってしまい、その一部始終を見た彼女は慌てて雑巾を持って来た。



 「珈琲の事は気にしないで頂戴。それより、本当に大丈夫なのよね?」



貴方の手を両手で持って、(ひるがえ)したり指に触れたりして入念に確認する。
火傷をしてしまっていたら白く綺麗な手に跡がついてしまうか、
とある女医に解体されてしまいそうで心配な彼女。



 「ん…火傷は無いみたい。
それにしても綺麗な手ね…御人形さんみたいだわ…」



スッと手を撫でて、見惚れているので手を離す気は無さそう。
困った様にマスターを見つめても仲睦まじい二人に微笑んでくれるだけ。









◯エドガー・アラン・ポオ


 「むむっ、またAくんはカールと遊んでいるのである……」


カールの毛並みを優しく撫でて遊んでいる貴方。
彼此数十分が経っている事にも気付かずにいる貴方に、部屋の扉から覗き見ている彼は、少しばかりカールに嫉妬心を抱いている。



 「Aくんはカールに触れて遊んでばかりである。故に吾輩がAくんに触れて遊ぶのである!」



次の瞬間には貴方の頬をもちもちと真剣な表情で触れて遊ばれる。
彼の言葉に何処か納得出来なくとも、触れる三角関係だとも思って彼の嫉妬心を緩めておこう。



 「……い、痛くはないであるか?」

✳︎雨の日→←〃



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
42人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:花提灯 | 作成日時:2024年1月30日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。