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◯ルーシー・M
「きゃっ!ちょっと、火傷でもしちゃったらどうするのよ!」
客として彼女に会いに来た貴方。
手が滑って湯気が立ち込める珈琲が溢れて、自身の手に掛かってしまい、その一部始終を見た彼女は慌てて雑巾を持って来た。
「珈琲の事は気にしないで頂戴。それより、本当に大丈夫なのよね?」
貴方の手を両手で持って、
火傷をしてしまっていたら白く綺麗な手に跡がついてしまうか、
とある女医に解体されてしまいそうで心配な彼女。
「ん…火傷は無いみたい。
それにしても綺麗な手ね…御人形さんみたいだわ…」
スッと手を撫でて、見惚れているので手を離す気は無さそう。
困った様にマスターを見つめても仲睦まじい二人に微笑んでくれるだけ。
ー
◯エドガー・アラン・ポオ
「むむっ、またAくんはカールと遊んでいるのである……」
カールの毛並みを優しく撫でて遊んでいる貴方。
彼此数十分が経っている事にも気付かずにいる貴方に、部屋の扉から覗き見ている彼は、少しばかりカールに嫉妬心を抱いている。
「Aくんはカールに触れて遊んでばかりである。故に吾輩がAくんに触れて遊ぶのである!」
次の瞬間には貴方の頬をもちもちと真剣な表情で触れて遊ばれる。
彼の言葉に何処か納得出来なくとも、触れる三角関係だとも思って彼の嫉妬心を緩めておこう。
「……い、痛くはないであるか?」
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作者名:花提灯 | 作成日時:2024年1月30日 13時