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6話 相談 ページ8

チアキ「はぁ...。」

ノーズ「随分とデカいため息だな。」

あの後、そのままノーズを探しに行った。

案の定、体育倉庫の中にいたので僕はそこでノーズと駄弁ることにした。

そりゃさ、こんなことあったらため息くらいつくっしょ。

チアキ「...。」

ノーズ「...何かあったのか?」

優しい顔で聞いてくれるノーズ。

いや、よく考えたら、この顔が優しいって思うのは僕だけかもしれない。

でも、やっぱ相談相手がいると嬉しい。

僕はさっきあった出来事を打ち明けた。

ノーズ「そうか。」

...。

チアキ「え、それだけ?」

もうちょっとなんか言ってくれるのかなって思って待ってたじゃん!

謎の沈黙が生まれたじゃん!!

冷たい態度に悔しくなったので、ノーズに軽めの一発を見舞わせといた。

ノーズ「なんだ?なにか気に召さなかったことでもあったか?」

僕のグーパンチは、痛くも痒くもなかったようで、爽やかな表情のまま聞いてくる。

余計に悔しい。

チアキ「いやいや、他になんか言うことあるっしょ...。」

額に手をついて言う。

ノーズ「チアキがどうしようが俺は関係ない。」

そう言いながら、高く積まれた跳び箱に座っていたノーズは、そこから降りた。

そしてそのまま体育倉庫を出て行った。

…と思いきや、扉の前で止まり、

ノーズ「Aは優しいから、大丈夫なんじゃないか。そう悩むこともないだろう。」

と、振り返らずに言ってから立ち去った。

ノーズらしい、励まし方だな。

少し不器用な言葉。でも、安心する。

いや、僕の方が不器用かもしれないな。

好きな人にあんな態度とっちゃうんだし。

なんてことを考えながら、僕も体育倉庫を出て行った。



Aside

5月30日

チアキ、私のこと嫌いになっちゃったのかな…。

何が原因だったんだろう。

私に友達ができないから愛想を尽かしちゃったとか?

それか、なにかそれ以外の理由とかかな…?

やだよ…私、チアキに嫌われたら生きていけない。

チアキだけが生きがいなのに。

「なんでも、ない。ほっといて。」

って言う会話しかしてないよ、今日。

ほんと、私これからどうすればいいんだろう。


と、日記に書いたところで私は無気力になる。

意味もなく天井を見つめていると、何か熱いものが目から流れ落ちた。

A「あれ、私、泣いて…。」

いつのまにか、泣いていたらしい。

今日は、もうなにも考えたくなかった。

私は、そのままベッドに入り、寝ることにした。

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咲代(プロフ) - 名無しさん» いえいえ!大丈夫です!お気遣いありがとうございます〜! (2021年11月24日 20時) (レス) id: dcb9ce1573 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - なんか、今更ですけど、ご挨拶もなしに、いきなりすいません(汗) (2021年11月24日 15時) (レス) id: 4fca5b8289 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ありがとうございます! (2021年11月22日 17時) (レス) id: 4fca5b8289 (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 名無しさん» リクエストありがとうございます!今書いてる番外編的なのが書き終わったらになるので、かなりお待たせしてしまうかもしれませんが、それでもよければ書かせていただきます! (2021年11月21日 18時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - あの、リクエスト、いいですか?あの、チアキ君の熱→倒れる、っていいですか? (2021年11月21日 15時) (レス) @page19 id: 4fca5b8289 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲代 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年11月8日 21時

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