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7話 違和感 ページ9

翌朝。

A「チアキー...。」

そーっと、チアキの部屋のドアをノックする。

いつもより元気のない音が響く。

チアキ「...。」

昨日と同じで、下を向き、黙ったままのチアキが出てきた。

A「チアキ、学校いこ。」

笑顔を作ってみる。

チアキ「ごめん、今日は一人で行く。」

一人...で?

え、じゃあ私、今日徹底的にぼっち??

A「ちょっと、チアキ!!」

呼び止めてみるも、チアキはそそくさ、と私の前から離れていってしまった。


「チアキ…。」「チアキー!!」「チアキ〜。」

今日だけで何回、チアキの名前を呼んだだろうか。

一日中、チアキを探しては声をかけ続けた。

そして、全て無視された。

寂しいな…。

今までなら、朝に話して、昼休みに話して、忘れ物したら借りに言ったりとかして…。

考え直してみれば、かなりチアキと関わってたんだなって思う。

それが、一人になったとたん、こんなに悲しくなるものなのか。


クラスメイト「あの、Aさん…。」

A「あっ、何でしょう。」

考え込みすぎて放課後の教室にいることを忘れていた。

周りを見ると、教室に残っていたのは私と話しかけてきたクラスメイトだけだった。

クラスメイト「えと、戸締まりしたいので、あの、で、出て…ほしくて…。」

A「あっ、迷惑だったよね、ごめん!」

...なんか違和感があった。

なんの違和感だろう…?


彼女と教室を出て、迷惑かけちゃったから鍵は私が職員室に持っていくよ、と言った。

(Y学園に鍵を持っていく係とかないと思います…。作者の捏造です。)

しかし、彼女は自分で持っていくと断固拒否するので、一緒に持っていくことになった。

クラスメイト「あの、なんで蛇山君と一緒にいるんですか?」

チアキのこと、知ってるのかな?

A「いや、一応幼なじみだし。チアキのこと知ってるの?」

クラスメイト「お、幼なじみ...?!あの、だとしても離れた方がいいですよ...!」

何この子。ちょっと失礼じゃない?

A「...チアキなんか悪いことした?」

不機嫌なことがバレバレな声色で言ってしまった。

こんなんだから友達が出来ないんだな...。

クラスメイト「い、いや、だって、マフィアですよ?危なくないですか?」

恐る恐る、と言った感じで言ってくる。

そこで、さっきの違和感に気づいた。

あぁ、そうだ。この子はいつもクラスの子と話している時はもっと元気そうに話しているんだ。

もしかして私、怖がられてる?

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咲代(プロフ) - 名無しさん» いえいえ!大丈夫です!お気遣いありがとうございます〜! (2021年11月24日 20時) (レス) id: dcb9ce1573 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - なんか、今更ですけど、ご挨拶もなしに、いきなりすいません(汗) (2021年11月24日 15時) (レス) id: 4fca5b8289 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ありがとうございます! (2021年11月22日 17時) (レス) id: 4fca5b8289 (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 名無しさん» リクエストありがとうございます!今書いてる番外編的なのが書き終わったらになるので、かなりお待たせしてしまうかもしれませんが、それでもよければ書かせていただきます! (2021年11月21日 18時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - あの、リクエスト、いいですか?あの、チアキ君の熱→倒れる、っていいですか? (2021年11月21日 15時) (レス) @page19 id: 4fca5b8289 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲代 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年11月8日 21時

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