フブキちゃん 誕生日 ページ35
フブキside
今日は私の誕生日!とは言っても、パーティーみたいな特別な何かはない。平日なので学校に行く。
それでも、自分の誕生日って、一年に一回しかないし、ワクワクするじゃん!
まぁ、私はマドンナですし?色んな人からおめでとうだのなんだの言ってもらえるわよね!
まるでスキップでもしそうな勢いで寮から出て、登校する。
生徒「おはよ〜♪」
フブキ「おはようっ!!」
すれ違った何人かの友達と挨拶を交わし、学校へと近づいていく。
しかし、誕生日を祝ってもらえることは無かった。
まだ朝だもん、ちょっと気が空回りしてるだけで教室に着けばみんなに祝ってもらえるはず。
そんな大きな期待を背負いながら、教室の戸を開けた。
フブキ「みんな、おはよう〜!」
いつもより少しばかりテンションが高くて驚かれたような気もするが、きっと気のせい。
軽快な足取りで自分の席へ向かう。
A「フブキちゃん、おはよう〜。」
フブキ「A!おはよう!」
仲がいいAが挨拶をしてくれるが、誕生日を祝ってくれるような素振りはなかった。
私はもやもやしながらも、席に着いた。
放課後。
結局、誰からも祝われず、期待も全て砕けてしまった。
なんとなく足取りも重く感じる。
YSPクラブに顔を出すのも憂鬱な気持ちだ。
そんな中。
A「フブキちゃん!今から、ちょっと来れる?」
フブキ「え、あっ、うん!大丈夫だけど…どこに?」
沈んだ顔も、マドンナパワー(?)で無理やり笑顔にして答える。
A「えーと…。まぁ、とりあえず来て!」
なにか隠していることでもあるのだろうか、などと考えていたら、腕を引かれた。
Aの急な行動に驚く中、連れてこられたのはYSPクラブの部室だった。
どうしてここに?そもそも、なんでAが?
たくさんの疑問が湧いてくる。
A「ちょっと、まっててね!」
そう言って、Aは部室に身を消してしまった。
1分くらい経っただろうか、何が起きているのか分からず、そろそろ戸を開けて中に入ってしまおうか、そんなことを考えていると、やっとAが部室から出てきた。
A「フブキちゃんおまたせ!えー、ということで!今からフブキちゃんの誕生日会を始めます!入ってきて!」
ガラガラっ…
Aが勢いよく部室の戸を開けると、目に入ってきた光景はまるで夢のようだった。
部室は色鮮やかに飾られていて、YSPクラブのみんなやラント先輩たち、エマさんやクウカ先輩もいた。
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咲代(プロフ) - らるこさん» 書けるかどうか、保証は全くできませんが、それでもよければ……といった感じです。 曖昧な返答しかできず申し訳ございません……! (2023年2月18日 22時) (レス) id: 3080073bcd (このIDを非表示/違反報告)
らるこ(プロフ) - 今リクエスト受け付けてますか? (2023年2月18日 11時) (レス) id: bfd6a96e81 (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - はなねさん» わー!リクエストありがとうございます!!最近更新出来ていなかったので上手く書けるかは分かりませんが頑張ります!気長にお待ち下さい〜 (2022年3月24日 8時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
はなね - リクなんですけど、ワイルドボーイとキスしないと出られない部屋的なのお願いします。! (2022年3月23日 23時) (レス) id: 14c492ea3a (このIDを非表示/違反報告)
広美(プロフ) - 咲代さん» 久しぶりの更新を頑張ってくださいね!応援しているのでこの作品が続編に行くことを願っています♪ (2021年5月2日 14時) (レス) id: 92bb233a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲代 | 作成日時:2020年10月11日 10時