ナユちゃん 救世主 ページ31
前回から引き続き転校生がでてきまーす
Aside
先生「すまないが、転校生に校内の案内をしてもらえないか？」
昼休み、たくさんの書類を抱えた忙しそうな先生に頼まれてしまった。
えぇー…あの人苦手なんだけどなぁ…。
そうも思いつつ、しかし断ることのできる大した用事もないし、仕方なく、はーい、と返事をした。
頼んだぞ、と言いその場を去っていった先生の後ろから転校生が顔を出した。
あっ、いたんだ。
てっきり、教室にいるものだと思っていた。
わざわざ迎えに行く必要がなくなった。それは少し有難い。
A「えーと、じゃあ、行きましょうか？」
転校生「うん、よろしく頼んだよ。」
A「こっちが調理室で、職員室はこの真下です。」
転校生「へー。スッゲー広いな。」
相変わらず広いY学園は、ただ案内するのにも多大な時間がいる。
まだ昼食とってないのに、昼休み終わっちゃいそう…。
A「あの、残りは放課後に案内するので、昼食食べに行っていいですか？」
曖昧な笑みでそう問いかけてみる。
さすがに、いいよ、と言ってくれると思うが…。
転校生「じゃあさ、俺と一緒に食べに行かない？どこでもいいからさ！」
そうきたか。この人めんどくさい。
私は弁当を持ってきてるので、その誘いには乗れない。
A「ごめんなさい、私、弁当あるので…。」
転校生「えー、いいじゃん別に。ほら、俺と一緒に行こ？」
なんとしてでも離れようとしない転校生。
さすがに迷惑だ。
A「いえ、作ってきたものを無駄にしたくないですし…。」
私が困り果てていると。
？「風紀を乱す者は許しません！」
特徴的で、可愛い声。
声がした方を向くと、そこにはナユちゃんが立っていた。
A「ナユちゃん…！」
突然なる救世主の訪れに感動する。
転校生「…誰だよ。」
ナユ「風紀委員長の来星ナユです。Aさんが困っています。早く離れてください。」
ナユちゃんは冷酷に言い放つ。
その言葉一つ一つには、しっかりと殺意が込められていた。
転校生「チッ、分かったよ。Aちゃん、放課後も案内頼んだよ。」
転校生はそう言いながら、その場を去って行った。
この人傲慢だな。
A「ナユちゃんありがとう！」
ナユ「いえ…。それよりも、昼食を食べたほうがいいんじゃないですか？」
ハッ。そうだった。
A「ありがとうナユちゃん！お礼はまたいつかするね〜！」
私は全速力で、弁当が待つ教室に向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲代(プロフ) - らるこさん» 書けるかどうか、保証は全くできませんが、それでもよければ……といった感じです。 曖昧な返答しかできず申し訳ございません……！ (2023年2月18日 22時) (
レス) id: 3080073bcd (このIDを非表示/違反報告)
らるこ(プロフ) - 今リクエスト受け付けてますか？ (2023年2月18日 11時) (レス) id: bfd6a96e81 (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - はなねさん» わー！リクエストありがとうございます！！最近更新出来ていなかったので上手く書けるかは分かりませんが頑張ります！気長にお待ち下さい〜 (2022年3月24日 8時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
はなね - リクなんですけど、ワイルドボーイとキスしないと出られない部屋的なのお願いします。！ (2022年3月23日 23時) (レス) id: 14c492ea3a (このIDを非表示/違反報告)
広美(プロフ) - 咲代さん» 久しぶりの更新を頑張ってくださいね！応援しているのでこの作品が続編に行くことを願っています♪ (2021年5月2日 14時) (レス) id: 92bb233a42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：咲代 | 作成日時：2020年10月11日 10時
