ハイキュー 能力が診える彼女は9

313話　ビビれ、驚け ページ9

「ネット越えるくらいなら、Aパス意識し過ぎなくていいよ」

「はい」

「セッターは構える位置。もうちょいネットから離れていい」

「あっ…はい」

『リベロの位置取り、構えすぎずにした方がいいと思います

ジャンフロで余計な筋肉を使ってしまうとどこかを痛めちゃうので』

数日だがAは周りの空気に慣れ侑に聞いたりし上級生の話し方などは大丈夫と言われたため

周りの選手への筋肉のつけ方などの話が落ち着いて出来るようになっていた。


「あの…今くらいのパスで大丈夫なんで」

「了解」

『(烏野とは違う雰囲気もあるけど…頑張ってコミュニケーションとってるなぁ影山。

今は何もないけど素直すぎて何か言われないといいな…

こうやって見ると影山のコミュニケーションって日向でカバーされてる感じだな…

違和感がありすぎて…、まぁ今は平気だからいいか…おっ)』

Aが不安そうに影山を見ているとボールが乱れて星海にボールが上がった

その様子にAは知っていたが影山も興味津々に星海のスパイク前の動きを見ていた

地面に強くドンと力を入れてスパイクモーションに入った

ブロックのメンバーは星海のジャンプ力に驚き一瞬見上げる形で動きが遅かった。

『おぉー…やっぱすごいなぁ』

「お見事。エンドライン」

星海のスパイクに影山は驚いたものの少しうれしそうな顔だった。


「ストレッチ念入りに！」

『先ほど渡した資料通りにやってみてください…無理はせずに』

「はい！」

「おい！」

Aが選手を見ているところに星海の声が聞こえて振替えった

星海は仁王立ちで影山に話しかけていた、Aは嫌な予感がしその場に向かった。




「じゃあもっとビビれよ！驚けよ！初見からずっとへえ〜みたいな顔しやがって！」

『(うわぁ〜個性的な人だな…)』

「大抵のヤツはこのタッパの俺をなめた後…俺のプレーを見てビビる！

そこまでが一連の流れなんだよ〜！」

影山や周りにいた千鹿谷は面倒くさそうに星海を見ていた。

「ビビってます。けど…参考になります」

『…そう言うのね、はいボトル回収に来たんでボトルくださいな』

「あ、はい」

「！！お前もだ！！お前なんか最初から俺を見たときに驚いてた！

しかもさっきなんか知ってました感じを出してた！！もっと後に知ってろ！

それともなんだ？知ってたのか！…それはそれで気持ち悪い！」

『は？』

星海の謎の誤解に少しAはキレ気味だった

「ははっ」

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