奏でさせる、あんさんぶるの輝きを【七種茨】 (ページ43)

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283話ページ43

『え？作詞のコツ？』

「そんなに驚かれることですか？…ほら紙落としましたよ」

どうやらジュンくんの差し入れには成功したようでレモンの蜂蜜漬けは喜ばれたと伝えられた数日後にまた意外な発言が茨から出た

コンセプトを変えてマンネリ化を防ぐとか言ってたけどそれで茨が作詞する意味があるかと言われるとなんか違うと問い詰めると案の定白状した

『なるほどね、ジュンくんが自分は世間にあんま響いてないと思って自信がなくなったってことでそれは違うとやる気づけるために作詞をしたいと』

「間違ってはいませんがあらためて言わないでください」

『ジュンくんのために作詞をしたと』

「マンネリ化のためです！」

茨はちょっとツンデレ気質なところがある…ビジネス関係のはずだったユニットのメンバーにここまで感情移入しちゃってまぁ…かわいいこと

「その顔やめてください」

『いいよ…私はメイン作曲だけどいいの？』

「作詞もたまにするでしょ？それにあなたに聞けば貸しがないので」

『いいところだけ利用しやがって』

曲と茨が一応考えてる歌詞の内容を渡された…歌詞の内容は分かりづらいけど本当に茨とジュンくんをメインにしたような歌詞だった。

2人は下から這い上がってきたって感じにしたいんだって言われなくてもすぐに分かる歌詞だった。隈を見るに結構徹夜して考えたんだなって思う

色々用語や訂正を茨に行いながら最終的に2人メインの作詞が出来た

「作詞の情報を出す時はメインはAでお願いします」

『え？』

「ギリギリまで秘密にしていいかと…面倒です」

『恥ずかしがらなければいいのに…って！』

「黙れ」

『素で怒らないでよ』