269話 ページ29
旅行から数日がたって、あの楽しい気分がまた心に住み着いている。だからか学園長室にいても後輩から
「何かいいことあったんですか？」
って聞かれてる…そんなに分かりやすいかな？まぁ楽しかったのは事実。けど茨が帰りに少しむすっとしてたのは謎だけど
「学園長！」
生徒が息を切らしながら学園長室に来ていた。ルンルン気分のはずなのにまた不穏な空気を感じるのはなんだろう
「実は…来賓？なのか分かりませんがアイドルがきていて」
『ら、来賓？いや呼んだ覚えはないんだけど…』
「けどコズプロのアイドルなので」
コズプロ所属のアイドルならまず私より茨に話せばいいのになんで私？てか急に来るってどんだけやばい人なの
「実はValkyrieなんですが」
前言撤回、そうだあの人たちなら来る。連絡をホールハンズじゃなくて直接電話でしに来るほどだ。どうやら前に学院に来た時の許可書とコズプロ所属の有名人ってことで警備員さんも私がOKしたって勘違いしたらしい
んで今廊下で私はどこだと叫んでいるとのこと…いきなりうちの生徒困らせないでよ。てかみかくんもいるってこの時間学校なはずなのに…
「学園長室の場所を！」
「で、ですから特待生か認証のものがないと」
案の定いるって言われていた廊下に宗さんと後ろで少し帯びているみかくんがいた。しかも制服だから生徒から少し嫌な目で見られてるし…
結局私は周りの生徒を止めて2人を学園長室に入れてお茶を出す準備をした。
「まったく！なぜAを通すのにコズプロや七種を通すことが多いのだよ！」
内容によると予想通りというか私に仕事依頼？ぽくて連絡したら茨が出たりコズプロから却下されたらしい。一応私はP機関ではあるけどこっちの学園長だからって権利持ってるのはあっちだから何も言えん
『けどコズプロでもそこまでは却下しないと思いますけど…私の自由はあるだろうし。それとも結構えげつない内容依頼したんですか？』
「君にテレビの出演の方を依頼しようと思ったのだよ」
『あー、それは断るのも無理ないかもですね』
なんせ茨やコズプロからしたら私はそもそも親がコズプロの地位を落とした人間だから匿いたいだろうし公にしたくない。この間のインタビューはあんずもあったからだしアイドルからの依頼なんてもっと嫌だろうし、Valkyrieは夢ノ咲出身だからな〜
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作者名：reichan | 作者ホームページ：http://kurakura.raraya
作成日時：2022年9月14日 22時
