君が1番、とかふざけんな【灰谷蘭】

浮気.8 ページ8

貴「九井さんのお家綺麗…」
どこもかしこもピカピカだ

ホコリひとつない
あまり帰ってこないって言ってたのに

どうしてこんなに綺麗なんだろう
出る前に空気清浄機もつけてくれたし

過ごしやすすぎる
九井さんって綺麗好きなイメージあるし…

でもここに居座り続けるのは申し訳ないなぁ
今度帰ってきたときに相談してみよう

灰谷さんと付き合い始めたときに
仕事は辞めちゃって暇だ

でも外に出るってなると
情報消すのも大変だよね…

これも九井さんに相談だ
…ご飯とかはどうしよう

そう思って冷蔵庫を見ると
見事なまでに空っぽ

……何を冷やしてるんだろう
電気代勿体なくない？

九井さんの財力からしたらなんてことないか…
そろそろお昼だし…お腹空くなぁ

かと言って勝手に外に出るのも…
一食くらい食べなくても平気だよね

貴「あ、九井さん…」
LINEを開くと

送金されていた
「これで昼飯家に届けてもらってくれ」

という一言と共に
…九井さん…5000円は多いよ…

どんな豪華なランチなの…
とりあえず受け取りお礼を言う

それから一緒に送られてきたサイトにアクセスする
貴「わっ…高い…」

余裕で5000円飛んでいく…
普段こんないいもの食べてるの…？

できるだけ安いものを選び届くのを待つ
…ぼーっとしてると思い出しちゃうなぁ

灰谷さんのこと
今でも嫌いになれないの

浮気.9→←浮気.7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す