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第13話『真夏の雪』 ページ4
玉森くんが見つけ出してくれた書類は、無事に課長に提出することができた。
佐藤さんはいつも通りの様子で、なぜかそのことにほっとしていた。
「A、そろそろ帰れそう?」
定時を2時間過ぎたころ、北山くんがすれ違いざまにそう言った。
「うん」
「メシ食って帰ろうぜ」
「北山くんこそ帰れるの?」
「帰るよ。毎日過労死レベルの残業してられるかよ」
お店で待ち合わせる約束をして、北山くんは仕事に戻る。
私のことを気にしてくれて嬉しいはずなのに、佐藤さんのことが頭にちらついてしまう。
“自意識過剰!”って冷笑する玉森くんの声が聞こえた気がした。
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