翔side ページ7
「ぶたないで…っ！」
.
…あまりにも、悲痛な叫び声。
.
「大丈夫だから…っ！」
俺は、反射的にガタガタと震える和也くんを
抱きしめていた。
「いや…いや…っ！
ごめんなさいっ…ごめんなさいっ！！」
「大丈夫！大丈夫だから…！
もう戻らなくていいからっ…！！」
とっさに出た言葉だった。
それまでは、どんな言葉をかけてもガタガタと
震え叫び続けていた彼が違う反応を見せた。
「うそ…うそだ…
はやく、もどらなきゃ…
あのとき、みたいに…
…父さん、が…父さんが…っ！！」
「うそじゃない！！
もう大丈夫だからっ…！！！
…これからは、俺が守るから…！」
『父さん』
…まだ詳しい話は聞いてないけれど、きっと彼が
和也くんをここまで苦しめて、追い詰めた人…
まだ自由に動きもしない体でガタガタと
震えながら、叫ぶ和也くんを…
”守りたい”
…俺が、守ってあげたい。
心からそう思った。
「……だめ…だめ…っ！
父さんが…ぼくを、捕まえにくる…っ！」
俺の言葉に一瞬目を見開いた和也くんは、
すぐに哀しげな声でそう訴えた。
「絶対に！
…”父さん”からも守るからっ！
何があっても、和也くん、俺がキミを必ず守る！
…約束する。
…だから、俺を信じて…！」
気付いたら俺も叫んでた。
.
…和也くんは、何もこたえなかった。
.
ただ、一粒。
綺麗な、綺麗な涙を零すと、気を失うように眠った
…体にかかる和也くんの重みが、温もりが
ただ嬉しくて…
…俺の瞳からも何か温かいものが
こぼれおちていた…
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ララ(プロフ) - (`・З・´)さん» ひなさん、コメントありがとうございます！！それは…よくないですねwでも、私はとっても嬉しいです！！(笑)是非続きもお願いします(^^)笑 (2017年2月14日 18時) (
レス) id: 1b18d59e4b (このIDを非表示/違反報告)
(`・З・´)(プロフ) - こんばんは！雛桜です！あともう一話だけあともう一話だけって読んじゃって勉強がはかどんないです(笑) (2017年2月13日 20時) (レス) id: 3ccc0bb564 (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - ゆりさん» ゆりさん、コメントありがとうございます！(*^^*)私の作品をそのように感じていただけて嬉しいです！同じ趣味(?)の方に読んでいただいて、少しでも気に入ってもらえると嬉しくてニヤニヤしてしまいます笑これからもよろしくお願いします！(^^) (2016年8月15日 23時) (レス) id: 823e8bb9d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 新作有難うございます。凄く優しく暖かい雰囲気の作品でいつも楽しみに読ませてもらってます。私も弱っちゃって窮地に立たされちゃってるのいい！（笑）これからも更新頑張ってください (2016年8月15日 22時) (レス) id: d1c3e6ce3a (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - Ｍ.あらてぃーんさん» M.あらてぃーんさん、コメントありがとうございます！！評価やお気に入り追加もそうですが、温かなコメント…とても励みになります(*^^*)これからもよろしくお願いします！！ (2016年8月14日 20時) (レス) id: 823e8bb9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ララ
| 作成日時：2016年8月11日 22時
