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友達の家から帰る途中のコンビニで、見慣れた後ろ姿を見つけて声をかける。
「横尾さん！」
Tシャツにスウェット姿の横尾さんは、なんだかだるそうに見える。
「顔色、すごく悪いですよ」
「風邪」
「寝てなきゃ」
「飲み物買いに来ただけだから」
そう言って立ち去っていく横尾さんを追いかける。
「横尾さん！ご飯・・・ご飯作りましょうか？」
「は？いいよ。お前、料理下手そうだし」
「でも！何か食べないと、風邪、よくならない」
バカみたい。何、必死になってるの？
「・・・・じゃあ、頼むわ」
横尾さんが困ったように笑ってる。
「私、スーパー行ってきますから、寝ててください！おうち、どこですか？」
「あそこの501」って言って近くのマンションを指差す。
だって一人にしたくなくて、風邪の時ってすごく心細いから。少しでも温かいご飯、食べてもらいたくて。
私、誰に向けて言い訳してるの？
軽くノックをしてドアを開ける。ワンルームの部屋は、整然と片付けられていた。
横尾さんは、ベッドに横になっていて、今更緊張してしまう。
「借りますね」って言いながらキッチンを物色する。
本当は料理なんて全然できないのに、私をこんなにも駆り立てる、この気持ちは何だろう。
ボロボロだ。メインの中華粥は見るからにまずそうで、病人に食べさせるなんてできない。
「あの！ご飯、できたんですけど、失敗しちゃって。やっぱり出来合いの物買ってきます」
鞄をつかんで玄関を出ようとすると、「食う」って言いながら横尾さんが起き上がった。
「でも、お腹こわしちゃう」
「いいから」
横尾さんに促されて、料理をテーブルに並べる。
「お粥と、茶碗蒸しです。一応」
横尾さんは無言でご飯を食べ始める。
一言も話さない。
「あの、残してくださいね？もういいですから」
私の言葉を無視して、横尾さんは完食してしまった。
「秋津。まじで不味かったわ」
「すみません」
「でも・・茶碗蒸しはまあまあかな」
「え？」
「ごちそうさま」
「はい」
後片付けをして、眠っている横尾さんに声をかける。
油断している寝顔に、何だか胸が締め付けられる。
「帰ります」
小声でそう言って帰ろうとすると、腕をつかまれてバランスを崩す。
「横尾さん？」
「俺が眠るまで、ここにいて？」
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小雪(プロフ) - keitoさん» こちらこそ、嬉しいコメントThank youじゃんですm(__)mアイドル設定がなかなか難しく、書けないので、横尾さんらしいって言って下さって感激ですー(*´-`)本当に嬉しいです★最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*^^*) (2015年2月23日 9時) (
レス) id: a31d6c9f7a (このIDを非表示/違反報告)
keito(プロフ) - 今回も完結の潔さに脱帽。かっこいいです。アイドル設定じゃないのに渉さんが渉さんらしくて、とっても楽しく読ませていただきました。お疲れさまでした。素敵なお話をThankYouじゃんです。 (2015年2月22日 23時) (携帯から) (レス) id: 36be2e39ac (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - みつるさん» 最後まで読んで下さり、ありがとうございます(*^^*)私が書いた女の子たちや、横尾さんを好きと言ってくださり、すっごく嬉しいです( ；∀；)横尾さが好きなので、横尾さんばっかり出てくると思いますが、またよろしくお願いします★ (2015年2月22日 13時) (レス) id: a31d6c9f7a (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 植尾あいさん» いつも感想を下さり、本当にありがとうございます(*^^*)あいさんからのコメント、すごく嬉しいです(*≧∀≦*)ニカちゃんたちのその後も、シレッと入れ込みました笑！！恋っていいですよね〜( ；∀；)私の理想がかなり埋め込まれてます笑(*´-`) (2015年2月22日 12時) (レス) id: a31d6c9f7a (このIDを非表示/違反報告)
みつる(プロフ) - お疲れ様でした。更新速度の速さにリアルタイムで読みながらもついつい復習読みもしてしまいました。小雪さんのヒロインは可愛い子が多くて好きです。小雪さんが書く渉君も大人で子供っぽいとこもあってでも決めるとこはちゃんと決める凄く素敵です！次作に大いに期待っ (2015年2月22日 9時) (レス) id: 6461e2e684 (このIDを非表示/違反報告)
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