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第1話『降って湧いた災難』 ページ1

「土屋!」



出勤と同時に、同期の北山くんが私のことを手まねいた。




「私?何?」



「今から俺、出張なんだよ」



「そうなんだ」



「だからお前に頼もうと思って」



「うん。何を?」



「コイツを」




そう言って北山くんが私の前に押しやったのは、背の高い男性社員だった。




「え?」



「新入社員の玉森。俺が色々教えてんだよ」



「・・・へぇ」



「で、今日は一日俺がいないから、土屋に俺の代わりを頼もうと思って」



「でも私、北山くんと業務内容違うよね?何も教えられないと思うんだけど」



「具体的に色々教えろって言ってるわけじゃねーよ。困ってたら声掛けてやって?じゃあ、よろしくな」



私の肩を叩いて、北山くんは行ってしまった。





北山くんは少しだけ強引。




だけどその強引さが、彼の魅力でもあるのかもしれない。




「・・あの、北山くんの同期の土屋です。私じゃ役に立てないかもしれないけど、何かあったら、何でも聞いてください」




「・・・玉森です。よろしくお願いします」





そう言って彼は、目も合わせずに会釈をする。




緊張してるのかな?



それとも、私みたいなのに身元を預けられて怒ってる?




同期には、北山くんみたいなハキハキしたタイプの男性社員しかいなくて、玉森くんの静か過ぎるたたずまいに、少しだけ困惑した。




「じゃあ、いつでも声を掛けてね」



そう言って自分の席に座る私に、玉森くんは午前中、一度も声を掛けてこなかった。

第1話『降って湧いた災難』→



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マキ(プロフ) - アニカさん» お久しぶりです。ちまちまとしか書けなくてなかなか筆が進みませんが、どちらとゴールするのか私も知らなくて困っています!笑どうにか完結したものをお届けできるように頑張ります(*^^*) (2021年12月12日 23時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - みゆたままさん» 頑張れるのか、後輩玉森!笑!北山さんと別れる理由もなさ過ぎて、どうしようかと思案してます( ゚Д゚) (2021年12月12日 22時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
アニカ(プロフ) - お久しぶりです。暮れに来て、またまた素敵な切ないお話!玉森くんが本当に玉森くんで(笑)食べちゃいたいほど可愛い!みっくんも不器用に優しくて泣けますね。やっぱりマキさんの作品が読めると、毎日HAPPYになります( ◜‿◝ )♡ (2021年12月8日 3時) (レス) @page1 id: c2540d2c8a (このIDを非表示/違反報告)
みゆたまま - 頑張れーー!!後輩たまもりーーー!! (2021年12月6日 0時) (レス) @page44 id: d71bf58877 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - すいさん» B型コンビのケンカ芸私も大好きです!玉森くんの飄々とした佇まいが好きなので、そういう雰囲気が少しでも出せればと思っています(^-^) (2021年11月14日 2時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マキ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2021年8月1日 23時

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