第3話『甘やかして欲しい』 ページ11
パスタを食べながら、玉森くんの瞼がどんどん閉じていく。
「玉森くん?眠いの?」
「・・ん?・・・うん」
ご飯食べながら眠るって、親戚の赤ちゃんでしか見たことないんだけど。
「もう寝る?」
「・・・ご飯食べる」
「残していいよ?」
「・・・やだ」
「何か、すごい疲れてるね。仕事大変?」
「新入社員なんで。慣れないことばっかで毎日ヘトヘトです。可哀想でしょ?」
「別に可哀想じゃないよ。そんなのみんな一緒じゃん」
「お説教なんてされたくない。俺は土屋さんに甘やかして欲しい」
最後の気力を振り絞って、玉森くんは私を睨みながらそんなことを言う。
「あなたを甘やかしてくれる人なんかいくらでもいるでしょ?」
「いますよ?たくさん」
「じゃあ・・・
「もう、限界。寝ます」
電池が切れたように、玉森くんはそのまま床に寝そべった。
「甘やかすって、いったいどうしたらいいわけ?」
規則的な寝息で、玉森くんの眠りが深いことを知る。
よっぽど疲れてるんだな。
こんなとこで寝たら身体が痛くなっちゃうから、しばらくしたら起こそう。
そう考えている自分に気づいて、愕然とした。
結局私は、玉森くんの思い通りに動いてしまっている。
第3話『甘やかして欲しい』(玉森くん)→←第3話『甘やかして欲しい』
1059人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マキ(プロフ) - アニカさん» お久しぶりです。ちまちまとしか書けなくてなかなか筆が進みませんが、どちらとゴールするのか私も知らなくて困っています!笑どうにか完結したものをお届けできるように頑張ります(*^^*) (2021年12月12日 23時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - みゆたままさん» 頑張れるのか、後輩玉森!笑!北山さんと別れる理由もなさ過ぎて、どうしようかと思案してます( ゚Д゚) (2021年12月12日 22時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
アニカ(プロフ) - お久しぶりです。暮れに来て、またまた素敵な切ないお話!玉森くんが本当に玉森くんで(笑)食べちゃいたいほど可愛い!みっくんも不器用に優しくて泣けますね。やっぱりマキさんの作品が読めると、毎日HAPPYになります( ◜‿◝ )♡ (2021年12月8日 3時) (レス) @page1 id: c2540d2c8a (このIDを非表示/違反報告)
みゆたまま - 頑張れーー!!後輩たまもりーーー!! (2021年12月6日 0時) (レス) @page44 id: d71bf58877 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - すいさん» B型コンビのケンカ芸私も大好きです!玉森くんの飄々とした佇まいが好きなので、そういう雰囲気が少しでも出せればと思っています(^-^) (2021年11月14日 2時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ