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「・・・おはよ」
「・・ん？・・・・わっ！」
朝日が洩れるベッドの上で、北山さんと数秒間見つめあった。
「・・・おはよう・・・ございます」
「よく眠れた？」
「・・・気づいたら、寝てました」
「俺もぐっすり。やっぱ何かに抱きついて寝るって安心するのかな。実家でも犬と一緒に寝てたんだよ。あの感覚蘇ったなぁ」
「・・・へぇ」
当たり前だけど、本当に何もされなかった。
言葉通りの抱き枕代わり。
じゃあ抱き枕を買えばいいんじゃないかと思うけど、もしかしたら北山さんは体温を感じたいのかもしれない。
「バイト、何時まで？」
「夕方から22時まで」
「俺の帰宅時間もそのくらいだから、一緒にメシ食おうぜ」
「朝から22時まで働くんですか？」
「そんなもんじゃない？」
「・・・大変なんですね」
「まぁね」
慌ただしく身支度を整える北山さんの側で、私はぼーっとソファに座っている。
「今日からここに住んでいいんですか？」
「うん。そっちがよけりゃ」
「・・・・ありがとうございます」
「あ、そういえば、名前なんだっけ？」
「合コンの時、ちゃんと自己紹介しました！」
「わりー。最初は乗り気じゃなかったから、全然話し聞いてなかった」
「・・・・酷いな。島谷です。島谷A」
「A」
確かめるように、北山さんが私の名前を呼ぶ。
「どうした？A」
どうして北山さんは、いとも簡単に私の名前を呼ぶんだろう。
抱き枕だと割り切って、私を抱きしめながら眠れるんだろう。
「・・・いえ、何でもないです」
答えは明白だ。
私が、北山さんの恋愛対象ではないから。
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みき(プロフ) - マキさんご無沙汰してます。そして今頃すみません。全てのシーン私の抱いているみっくんでした。すごいなぁ〜。こんな素敵なお話を描けるマキさんは本当に優しい人なのだろう。私ではないけど彼女の私は沢山幸せをもらいました。さびしいです。ありがとうございました。 (2021年11月1日 15時) (
レス) @page49 id: e2d6b3aa5d (このIDを非表示/違反報告)
わわか(プロフ) - １つずつ終わっていくのがすごく寂しいです。マキさんの言葉、物語がとてもとても好きでした！他のメンバーの話も楽しみであり、終わってしまうのがさみしくもあり。最後までしっかり読ませていただきます！ (2021年5月28日 17時) (レス) id: 3db566fc35 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - ちい★さん» 北山くんが主人公のお話、終わっちゃいました。私の書く北山くんが、北山くんをお好きな皆様にも温かく受け入れてもらえて嬉しかったです！ありがとうございました(*^^*) (2021年5月23日 20時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - ちはるさん» 元は横尾さんがお好きだったんですね(*^^*)北山くんと横尾さんの関係性がとても好きなので、二人のお話が書けて私も楽しかったです！身長差もそうですけど、情熱と冷静みたいな対極な二人がいいなぁと思っています＼(^^)／ (2021年5月23日 20時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
ちい★(プロフ) - 終わっちゃって寂しいです…。マキさんの書くお話は苦しくなったり幸せになったり…リアルで大好きです！！！読み返してきます★ (2021年5月16日 11時) (レス) id: aba16733a8 (このIDを非表示/違反報告)
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