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「どうですか？ダサいでしょ？ダサいですよね？」
「ん〜、ダサいダサい」
「酷い！そこは少しくらい気を使って可愛いって言ってくれてもいいのに」
「あ〜、可愛い可愛い」
「感情こもってない」
「何て言ったら正解なんだよ。どうせ正解なんかねーんだろ？女子との会話で一番不毛なやつじゃん」
アルバイト先のユニフォームを改めて家で着てみたけど、やっぱりどうしても野暮ったく見えてしまう。
「つーかさ、何でバイト先の服装のままなの？その格好で帰ってきたわけ？」
「違いますよ。今日ね、新しい社員さんが異動してきて、その人がもうめっちゃくちゃにキレイだったんですよ。で、その人がこのシャツとエプロン着てたら、信じられないくらいお洒落に見えて。だから、もしかしたら結構可愛いシャツなのかなって」
「ふーん。ダセーよ？」
「北山さんにはデリカシーがない！」
ソファーのクッションを投げつけても、北山さんは軽々とそれを避けてしまう。
「どうして避けるの！」
「あ、これ避けないのが正解？」
「そうです！」
「なぁ」
「何ですか！」
「俺知ってんだ」
「何を？」
北山さんは得意気に笑うと、私の腕を引いて胸の中に、私の身体を抱き寄せた。
「ほら」
「・・・・え？」
「大人しくなった」
「・・・そんなことない」
「こうすると女子は大抵黙る」
「女慣れし過ぎじゃないですか？」
「慣れてるに決まってんじゃん。いくつだと思ってんだよ」
余裕綽々の北山さん。
悔しくて今すぐ北山さんを突き飛ばしたいのに、あまりに居心地が良くて、ずっとここに留まっていたいと思ってしまう。
「離れないの？」
「え？」
「怒ってんだろ？」
「怒ってます」
「突き飛ばせばいいじゃん」
「・・・・もう少し・・・」
「ん？」
「もう少ししたら突き飛ばします」
「あはは！了〜解」
声を上げて、北山さんが笑う。
笑い声と一緒に、北山さんの胸が上下する。
そんな些細なことで気づいてしまうんだ。
私は、この人のことが、とても好きだ。
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みき(プロフ) - マキさんご無沙汰してます。そして今頃すみません。全てのシーン私の抱いているみっくんでした。すごいなぁ〜。こんな素敵なお話を描けるマキさんは本当に優しい人なのだろう。私ではないけど彼女の私は沢山幸せをもらいました。さびしいです。ありがとうございました。 (2021年11月1日 15時) (
レス) @page49 id: e2d6b3aa5d (このIDを非表示/違反報告)
わわか(プロフ) - １つずつ終わっていくのがすごく寂しいです。マキさんの言葉、物語がとてもとても好きでした！他のメンバーの話も楽しみであり、終わってしまうのがさみしくもあり。最後までしっかり読ませていただきます！ (2021年5月28日 17時) (レス) id: 3db566fc35 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - ちい★さん» 北山くんが主人公のお話、終わっちゃいました。私の書く北山くんが、北山くんをお好きな皆様にも温かく受け入れてもらえて嬉しかったです！ありがとうございました(*^^*) (2021年5月23日 20時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - ちはるさん» 元は横尾さんがお好きだったんですね(*^^*)北山くんと横尾さんの関係性がとても好きなので、二人のお話が書けて私も楽しかったです！身長差もそうですけど、情熱と冷静みたいな対極な二人がいいなぁと思っています＼(^^)／ (2021年5月23日 20時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
ちい★(プロフ) - 終わっちゃって寂しいです…。マキさんの書くお話は苦しくなったり幸せになったり…リアルで大好きです！！！読み返してきます★ (2021年5月16日 11時) (レス) id: aba16733a8 (このIDを非表示/違反報告)
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