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第七話『私を好きな人。私の好きな人』 ページ33

「・・よ・・横尾さん!」



会社帰りの横尾さんを待ち伏せしていた。


やっぱり昨日の私の態度は、酷すぎると思ったから。



「栗原?何してんだ?こんなとこで」



「待ち伏せです」



「は?」



「横尾さんを待ち伏せしてました」



「怖」



「・・・・だって、昨日・・・失礼なことしちゃったから」



「・・・あぁ」



「ごめんなさい!逃げちゃって」


地面に額がついてもかまわないと思うくらい、深々と頭をさげる。




だけど、横尾さんは怒らなかった。




顔を上げた私に、ただただ優しい眼差しを向けてくれた。




「怒らないんですか?」



「何で?」



「・・・あの、横尾さんがせっかく・・その・・・」




「告白したのに?」




「・・・・はい」



「何か、俺にもよくわかんないんだ。どうしてあのタイミングであんなこと言ったのか。俺も反省したよ。驚かせて悪かったな」




横尾さんが優しいから、うまく言葉を繋げることができなくて、黙って首を振った。




横尾さんは大人だ。




私の稚拙な部分を、全部くるんでくれてるみたい。




「何か喋れよ」




「・・・横尾さんが優しいから、戸惑ってます」




「戸惑うとこじゃねーだろ」




「でも、玉森くんが言ってたから。小言は3分に一回で、掃除したあとのホコリの有無を確かめられるかもって」




「お前らの中で、俺はどんなイメージなんだよ」




「・・・・ごめんなさい」




「で?今もそうなわけ?俺のイメージ」



「少し、変わりました」



「どんなふうに?」




「意外と、優しい」




「だから言ったろ?恋人には優しいタイプだって」



「・・・私は恋人じゃないです」




「なればいいじゃん」




あっけらかんと、横尾さんはそう言った。



見たこともないくらい、優しい顔で。

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マキ(プロフ) - かのんさん» うわーん( ;∀;)嬉しいです!ありふれたありきたりな話しか書けませんが、好きだと言ってもらえてすごーーく嬉しいです(*^^*) (2021年4月17日 13時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - もう、本当に本当に大好きです!マキさんの作品、本当に大好きです!! (2021年4月16日 19時) (レス) id: 46e739e0e0 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - eiennianatadakeさん» 最後まで読んでいただき、ありがとうございます(*^^*)私の書いたもので少しでも心が温まってくださったのなら、こんなに嬉しいことはありません(*^^*) (2021年4月15日 16時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
eiennianatadake(プロフ) - とても心が温かくなるようなお話でした!展開にハラハラしたり泣けちゃったり次回のお話も楽しみにしています! (2021年3月4日 3時) (レス) id: 69ceef1236 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - umiさん» このお話を好きになっていただけて嬉しいです!玉森くんのドラマが始まる前に書き終えたんですが、もうドラマも終盤ですね!時間が経つのが早くてびっくりしてます笑! (2021年3月3日 0時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マキ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年12月24日 1時

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