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第三話『鬼上司と子犬のワルツ』 ページ12

「栗原!」



会社帰りに、コンビニの前で名前を呼ばれた。



「・・横尾さん」



「何だよ、何も言ってないのにビビんなよ」



「・・つい、条件反射で」



「は?」



「いえ!何でもありません」



「こんなとこで何してんだよ」



「ご飯、買おうと思って」



「昼もコンビニで買ってなかったか?」



「あ、ついでに朝もです」



「身体壊すぞ」



「いえ、大丈夫です!昔から元気だけが取り柄ですから」



「いや、食事は大事だ」



「え?」



「行くぞ」



「行くってどこに?」



「メシ食いに行くに決まってんだろ!」



「あ、はい」




そう答えてから、焦り出す。




横尾さんと二人で食事?!


いったい何を話せばいいの?


また怒られちゃうかもしれないし。




「横尾さん」


「何だよ」


「私と食事しても、楽しくないと思うんですけど」


「別に楽しもうと思ってない」


「・・そうですか」




食事に行こうとしているだけなのに、言い知れぬ緊張感が漂う。




いつもは玉森くんがいるから、横尾さんと二人きりになるのは初めてだ。

第三話『鬼上司と子犬のワルツ』→←第三話『鬼上司と子犬のワルツ』



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マキ(プロフ) - かのんさん» うわーん( ;∀;)嬉しいです!ありふれたありきたりな話しか書けませんが、好きだと言ってもらえてすごーーく嬉しいです(*^^*) (2021年4月17日 13時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - もう、本当に本当に大好きです!マキさんの作品、本当に大好きです!! (2021年4月16日 19時) (レス) id: 46e739e0e0 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - eiennianatadakeさん» 最後まで読んでいただき、ありがとうございます(*^^*)私の書いたもので少しでも心が温まってくださったのなら、こんなに嬉しいことはありません(*^^*) (2021年4月15日 16時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
eiennianatadake(プロフ) - とても心が温かくなるようなお話でした!展開にハラハラしたり泣けちゃったり次回のお話も楽しみにしています! (2021年3月4日 3時) (レス) id: 69ceef1236 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - umiさん» このお話を好きになっていただけて嬉しいです!玉森くんのドラマが始まる前に書き終えたんですが、もうドラマも終盤ですね!時間が経つのが早くてびっくりしてます笑! (2021年3月3日 0時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マキ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年12月24日 1時

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