27 (二階堂くん) ページ27
目を覚ますと、俺とAはソファに並んで眠っていた。
身体は離れていたけど、手だけはしっかり握っている。
「・・・やば」
そっと手を離して、Aの寝顔を見つめる。
・・・何してんだ、俺は。
Aが、俺のTシャツを引っ張って、彼女が起きたことに気づいた。
"おはよ"
「おはよ」
Aの目が赤い。
俺の目も、きっと真っ赤だ。
一緒の時間を、一緒の気持ちで共有したこと、本当は少しだけ後悔してる。
だって
俺は今
君を抱きしめたいと思っているから。
"今日、おじいちゃんの病院に行きます"
「ダメ」
"どうして?"
「今日こそ、北山さんに会わなきゃ。昨日の夜、電話でちゃんとそう伝えてあるから」
"・・でも"
「昨日、俺のために泣いてくれたじゃん」
"え?"
「Aは、北山さんのために泣かなきゃいけないんだ。・・・きっと思い出すから。ちゃんと・・・思い出すから。絶対、大丈夫!」
彼に恋していた気持ちを
彼を愛していた気持ちを
きっと君は取り戻す。
俺はその時、ちゃんと言うんだ。
「よかったじゃん。おめでとう」って。
絶対、完璧な笑顔で笑ってみせる。
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れいな - 初めましてこんにちは。このお話が大好きで何度か読ませていただいております。そのたびに大号泣しています。こんな素敵な作品に出会わせてくださってありがとうございます。 (2020年7月4日 4時) (レス) id: ac9fdaad24 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - naoさん» はじめまして。コメントの通知が来ておらず、お返事が遅くなってすみません(>_<)naoさんは二階堂くんがお好きなんですね!私の書いたもので、少しでも楽しんでいただけたのなら嬉しいです(*^-^*)書いててよかったです。コメント、ありがとうございます(^-^) (2019年8月26日 13時) (レス) id: a3dcba5f46 (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - 初めまして。二階堂高嗣で検索して、このス素敵な物語に出会いました。もう最初から最後まで、胸がギューっとなりながら一気に読み終えました。今まで読んだ作品の中で、1番好きです。本当に感動しました!大好きな二階堂くんがしあわせになってくれて嬉しいです! (2019年8月7日 3時) (レス) id: 98957e13af (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - くまのこさん» 意味がわからないくらい...なんて、そんなに泣いてくださって感激です(;∀;)お気に入り作者に登録していただいて、重ね重ねありがとうございます★ (2018年8月8日 19時) (レス) id: a3dcba5f46 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - にかあゆさん» 泣いてくださったんですね!うわぁぁ、ありがとうございます(;∀;)そして、全作品読んでくださったなんて嬉しいです! (2018年8月8日 19時) (レス) id: a3dcba5f46 (このIDを非表示/違反報告)
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