ちょっと見に来た ページ13
「それよりA、俺たちに用があって来たんだろ？」
フレッドはそう言って笑った。
『そう……えっと、私、貴方たちの練習をちょっと見させてもらおうと思って』
Aが口籠もりながらそう言うと、フレッドとジョージは驚いたように目をパチパチと瞬かせた。
「君、本当にA・テイラーなのかい？」
「君ってクィディッチ嫌いで、勉強の事しか考えてないんじゃ？」
『ちょっと、そこまでじゃないわよ。私も』
Aは少し不貞腐れたようにそっぽを向いた。フレッドとジョージは「ごめんって」と笑った。
「見るだけなら、好きなだけ見てたら良いさ」
「でもブラッジャーには気を付けろ。たまに変な方向に飛んで来るんだ」
『…えぇ、わかった』
「フレッド！ジョージ！そろそろ戻れ！」
ウッドの声が響き、双子は一瞬面倒臭そうな顔をした後、グラウンドへと戻っていった。
Aはしばらく、練習風景を眺めていた。
眺めながら、今後のことを考える。ジョージ、なんだかいつも通りね。告白の返事をしなきゃって焦ってるのは私だけなのかしら。いや、また避けられたりしても困るんだけどね。
(……私は、ジョージのこと、どう思ってるのかしら)
うーん、と目を瞑って考え込む。
もちろん友達としては大好きだけれど。恋愛対象として見れるかって考えると……いや、恋愛対象として見た事がなかったかも。
これを機に考えてみる。
恋人だからすることと言えば……手を繋いだりハグしたり、キス…したり。
ジョージとそういう事が出来るかって考えてみて……
「危ないッ！！」
『え』
声が聞こえてAはそこで初めて閉じていた目を開けた。
顔に重い衝撃がきたかと思えば、目の前が真っ暗になっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 444人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひな(プロフ) - まじ愛してますこの2人続き待ってます🥲 (2月5日 16時) (
レス) @page17 id: ace5d13a98 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 好き好き好きです (9月10日 10時) (レス) @page16 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 灰さん» ありがとうございます^ ^この後の双子がどんな反応をするのか…！！ (9月3日 19時) (レス) id: f78adbc1d3 (このIDを非表示/違反報告)
灰(プロフ) - 更新ありがとうございます。ライバルの登場で双子がどうするのかワクワクドキドキ、楽しみです^ ^ (8月24日 8時) (レス) id: aeb9b27ec4 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - Aliceさん» ありがとうございます^ ^双子に愛される夢主羨ましすぎますね……！ (2023年3月10日 0時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らら | 作成日時：2023年3月6日 17時
