もしかして下手くそ？ ページ44
フレッドはジョージに幸せになって欲しいのだから、Aとジョージをくっつけようとしているのは理解できる。
しかし、Aにとってそれは余計なお世話だった。自分の気持ちなのだから、自分でゆっくり考えて、ジョージに答えを出してあげたかった。
「というかなんでチョコレート？バレンタインデーにチョコレートを贈るなんて聞いたことないけど」
『東洋の方ではチョコレートを贈るそうよ。だから私もそれをしてみようと思って。他の人と一緒じゃあつまらないでしょう？』
「へー、そりゃすごい。俺たちはチョコレートが大好きだから大歓迎だ」
『そう。なら良かった』
Aはそう言ったあと、再び本に視線を戻した。フレッドはそんなAの横顔をジッと見つめる。
『ちょっと……何よ、フレッド。ジロジロ見ないでくれる？』
「いやぁ、なんだか意外だっただけさ。Aって料理できるんだなって」
『失礼ね。私だって料理ぐらい出来るわ』
「ふーん、そうなのか。じゃあ今度見せてよ」
『良いわよ。明日試作品を作る予定なの。見学してく？』
「するする。いやー、楽しみだな。あ、つまみ食いはしてもオーケー？」
『味見なら許可するわ』
「やった」
そんな会話をしていると図書室へ用事を終えたジョージが戻って来て、そのままいつも通り3人で話した。
そして、次の日。
フレッドはジョージに内緒でAがチョコを作る場所だという魔法薬学の教室へと訪れた。ここなら、鍋や火をつけるものがあるので調理に最適らしい。
ジョージを連れて来なかったのは、Aのチョコは当日のお楽しみにしてやりたかったからだ。
「よぉA！チョコ作りは順調———」
フレッドは教室に入った途端、鼻がもげそうなほどの強烈な匂いがして思わず鼻をつまんだ。
『あらフレッド、ほんとに来たのね。見ての通り順調よ』
Aはそう言いながら鍋をかき混ぜていた。フレッドは恐る恐る鍋の中を覗き込む。
謎の紫色の液体がコポコポと泡を立てながら、緑色の湯気を漂わせていた。
「……オーケー、A…一応聞くけどこれって、魔界のおやつか何か？」
『失礼ね。チョコレートよ。見れば分かるでしょ？』
「チョコ…？そうかチョコか……いや、うん…？チョコなのかい？これって……」
フレッドは、このままだと、ジョージがせっかくのバレンタインデーを1日中医務室のベットで迎えてしまうのではと、不安になった。
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らら(プロフ) - Aliceさん» 一体どっちとくっつくのか…^ ^更新をお楽しみに……！ (2023年3月6日 17時) (
レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - なにこの青春っ……！甘酸っぱい…🤤もう2人とくっついちゃえ…！😍 (2023年3月6日 14時) (レス) @page50 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 灰さん» わわっ！嬉しいですありがとうございます^ ^ハートを１つ送っていただけるだけで励みになってます！！いつもありがとうございます！！次の更新をお楽しみに…！！ (2023年3月5日 22時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
灰(プロフ) - はじめまして。ららさんの書く物語の世界観が素敵で、すっかりファンです^ ^双子の賑やかさが楽しくて、スリザリンの女の子もとっても可愛くて、読んでいて幸せな気持ちになりました。ハートをもっと送りたいのに、送れなくてもどかしいです。更新を楽しみにしています (2023年3月5日 18時) (レス) @page44 id: d11b046bc6 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - さくらねこさん» どっちにしようか迷ってる状態です…！！次の更新をお楽しみに…！！ (2023年3月5日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2023年2月26日 9時
