やめろ触れるな ページ4
「え？A…？ど、どうしたの？」
固まってしまった私に、リーマスが心配そうに声をかける。ジェームズも私の異変を察し、ゴクリと喉を鳴らした。
「A……お前もしかして……」
あぁ最悪。ジェームズにバレてしまった……私が彼氏と別れたって事を……
出来れば隠しておきたかったけど、どうせいつかバレるのだ。ここは正直に言おう。
『……えぇ。実はそうなの。マイケルと別れ———』
「マイケルにやられたのかそれ！！！」
……ん？
「えぇ！マイケルに！？」
「まさかアイツがそんな事をする奴だったとは…」
『え、いや、あの2人とも……』
「A！マイケルとは別れた方がいいよ！もしかして……僕らには内緒で……ずっと暴力振るわれてたの！？」
『リーマス、あの、違っ……』
「こうしちゃいられない！マイケルってレイブンクローだったよな？よし待ってろ！シリウスとピーターも呼んでアイツの寮にカチコミに———」
『ッだーー！！違うんだってば！止まれアンタら！！』
話を大きくしていくリーマスとジェームズの肩を掴んで揺さぶる。お願いだから私の話を聞け2人とも！！
「おいお前らうるせぇ。寮の外まで声響いてんぞ」
ガチャ、と寮の扉が開き、談話室に入って来た人物の姿を見て私は再びギクリとなってしまった。
そこにいたのは、私の幼馴染であり、グリフィンドール悪ガキ2号の称号を持つシリウス・ブラックだった。
この状況は非常にマズい。
シリウスは昔から、私の不幸話が大好きなのだ。
昔、彼氏にフラれたと分かるやいなや飛んできて、心底楽しそうな顔をしながら「な？言ったろ？お前には彼氏とか早いって」とバシバシと痛いくらい背中を叩かれたものだ。
私が彼氏にフラれたとバレれば、ジェームズと肩を組み手を叩いて笑い始めるだろう。
それだけはダメだ！！ストレスで発狂する！私が！
「……A？どうしたその血」
『し、シリウス……これは……！』
ぎゃー！気付かれた！！シリウスは私の制服に血が付いているのに気が付き、駆け寄って来た。
ど、どうやって言い訳しよう……
アワアワしていると、
「聞けよシリウス！AのボーイフレンドのマイケルがAに暴力を！」
『うぉいジェームズこら！！』
もう黙っとれお前！！
『あ、あのねシリウス、これは……ひぇッ？』
私は思わず口をつぐんだ。
シリウスが般若のように恐ろしい顔に変わっていたのだ。
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ねむ - 完結おめでとうございます。こんな素敵な作品をありがとうございます！新作を楽しみに待ってます、！ (2023年2月25日 19時) (
レス) @page29 id: aee5b5b664 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 穹さん» コメントありがとうございます！！最高とまで言っていただけて嬉しいです……！後日談もあげる予定なのでそれも合わせて読んで頂けると嬉しいです♪ (2023年2月24日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 完結おめでとうございます！テンポの良いお話と面白い会話と綺麗なすれ違いがホントに最高でした！！ (2023年2月24日 11時) (レス) @page26 id: 17ca666086 (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - 前作から読ませてもらってますよ！通知きて嬉しかったです〜！ (2023年2月22日 7時) (レス) id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - moon_shineさん» 前作から見ていただいて方ですか…？ありがとうございます！勘違いだったらごめんなさい…！！今作も是非読んでみてくださいね♪ (2023年2月21日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2023年2月19日 9時
