後日談 ３ ページ29
寮に戻ると、談話室にはシリウスがおり、私を見つけた途端にぱぁっと顔を綻ばせた。
「A、遅かったな」
『シリウス！待ってたの？』
「当たり前だろ」
シリウスはニヤリと笑ってそう言い、私の頬にキスをした。
うーん、付き合ってからなんだかスキンシップが激しくなった気がする。まぁいいけど。
「……ん？」
すると、突然シリウスが眉を顰めた。
『どうしたの？』
「A、寮に戻る前……何してた？」
『ん？あぁ。レギュラスとちょっと話してた』
「レギュラスと？」
レギュラスの名前を聞いた途端にシリウスの顔が険しくなる。
「もしかしてハグでもしたか？」
『げげっ、何故それを！』
「アイツの匂いがした」
『匂いって……シリウスってたまに犬みたい』
「笑い事じゃねぇぞ」
『わっ』
シリウスは途端に私の唇を奪った。しつこいぐらいに唇を押し付けてくるので顔を逸らしてそれを避ける。
『ちょっとシリウス！またジェームズに見つかりたいの！？』
「……それもそうだな。2人きりになれる場所に行こう」
『それってどこ？』
「俺の部屋」
『はぁ！？もっとダメでしょ！ジェームズもリーマスもピーターもいるのに！』
「ん、大丈夫だ。今日だけ他の奴らの部屋に泊まれって言ってる」
『そ、それってまさか……！』
思わずいやらしい妄想が私の頭の中で膨らみ、顔がみるみるうちに真っ赤になっていく。
そんな私をシリウスは軽々と持ち上げる。
「察しがいいな。それなら話が早い」
『だ、男子寮は女子禁制でしょ！？私が入ったりなんかしたら———』
「大丈夫だって。寮の中までマクゴナガルは来ねぇよ」
ジタバタと暴れる私を落ち着かせるようにシリウスは私の額に優しくキスをした。
「明日が休みでよかったな」
『ひぇっ……』
これから起こり得る事を想像し、私は抵抗するのを諦めた。
終わり
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ねむ - 完結おめでとうございます。こんな素敵な作品をありがとうございます！新作を楽しみに待ってます、！ (2023年2月25日 19時) (
レス) @page29 id: aee5b5b664 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 穹さん» コメントありがとうございます！！最高とまで言っていただけて嬉しいです……！後日談もあげる予定なのでそれも合わせて読んで頂けると嬉しいです♪ (2023年2月24日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 完結おめでとうございます！テンポの良いお話と面白い会話と綺麗なすれ違いがホントに最高でした！！ (2023年2月24日 11時) (レス) @page26 id: 17ca666086 (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - 前作から読ませてもらってますよ！通知きて嬉しかったです〜！ (2023年2月22日 7時) (レス) id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - moon_shineさん» 前作から見ていただいて方ですか…？ありがとうございます！勘違いだったらごめんなさい…！！今作も是非読んでみてくださいね♪ (2023年2月21日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2023年2月19日 9時
