後日談 １ ページ27
「先輩、おめでとうございます」
『はい？』
夕食後、グリフィンドール寮へ戻る廊下を歩いていると、突然レギュラスに祝福の言葉を受けた。
私の頭にハテナマークが浮かぶ。
理解が追いついていない私に、レギュラスは言葉を続ける。
「兄と付き合ったんでしょ」
『えぇ！スリザリンにまで広まってるの！？』
「いえ、今日の朝一番にジェームズ・ポッターが大広間で皆の前で言いふらしてましたので」
『ジェームズ！！』
ウェーイw、と舌を出して笑っているジェームズが脳内に浮かび、拳を握りしめた。
しかし、わざわざお祝いをしに来てくれたレギュラスを置いてジェームズをしばきに行くわけにもいかず、平静を装う。
『え、えっと、ありがとうレギュラス。そう…伝えるのが遅くなったけど、シリウスと恋人同士になったの』
「正直、いつくっ付くのかイライラしてたので、お二人が結ばれてホッとしてます」
『嘘でしょイライラしてたの？なんかごめんね？』
そういえば同級生たちにも「お前らやっとくっ付いたのか」という言葉を揃って言われた。
私が自分の気持ちに気付くのが遅かった所為でこんな事に…
『でも、わざわざありがとねレギュラス。貴方にも素敵な人が現れる事を願ってるわ』
笑顔でレギュラスにそう伝えると、途端にレギュラスは眉を顰めた。
『ど、どうしたの？』
「……いえ。改めて…失恋したなぁと思っただけです」
『し、失恋！？レギュラスいつの間に好きな子できてたの！？相談してよ！』
そしていつの間に勝手に失恋してるのさ！？
「相談すれば先輩が困ってる姿が目に浮かぶのでしません」
『なんで困るの？！私、レギュラスの恋絶対応援するのに』
「そうですか。僕の好きな相手が先輩でもですか？」
『え゛ッ』
レギュラスとの間に長い沈黙が続く。え、うそ、レギュラスって私のこと好きなの？いやでもそんな素振り一度も…！！
「冗談です」
『…ッッびっくりした！！だよね！？心臓止まるかと思ったわ！』
レギュラスは相変わらずの真顔だ。真顔でジョークを言うのはやめてほしい。本当かと思っちゃうから。
「……もし、本当に僕が先輩を好きだったとしたら…やっぱり迷惑ですか？」
私がバクバクと揺れる心臓を抑えていると、レギュラスはどこか寂しげに問いかけてきた。
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ねむ - 完結おめでとうございます。こんな素敵な作品をありがとうございます！新作を楽しみに待ってます、！ (2023年2月25日 19時) (
レス) @page29 id: aee5b5b664 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 穹さん» コメントありがとうございます！！最高とまで言っていただけて嬉しいです……！後日談もあげる予定なのでそれも合わせて読んで頂けると嬉しいです♪ (2023年2月24日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 完結おめでとうございます！テンポの良いお話と面白い会話と綺麗なすれ違いがホントに最高でした！！ (2023年2月24日 11時) (レス) @page26 id: 17ca666086 (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - 前作から読ませてもらってますよ！通知きて嬉しかったです〜！ (2023年2月22日 7時) (レス) id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - moon_shineさん» 前作から見ていただいて方ですか…？ありがとうございます！勘違いだったらごめんなさい…！！今作も是非読んでみてくださいね♪ (2023年2月21日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2023年2月19日 9時
