おはようのキス ページ25
『おはよー、シリウス』
朝起きて、談話室でシリウスに笑顔で挨拶をする。まだ朝食の時間まで大分ある為か、談話室には私とシリウスしかいなかった。
私に挨拶をされたシリウスはガチッと石のように固まってしまった。
『あれ？シリウス？』
「なぁA、もし昨日のが夢じゃなかったら俺たち付き合ってるよな？」
『そうよ。私たちは恋人同士。なんならほっぺをつねってあげましょうか』
「頼んだ」
私はシリウスの頬をぐいーっと横へ引っ張った。
「痛い」
『よかったわね。夢じゃないみたい』
ふふ、と笑いながらそう言うとシリウスがこちらにフラフラと近付いて来て、そして抱き着いた。
『わっ、どうしたのシリウス？』
「恋人になったら、Aとしたい事がいっぱいあったから、それを実行中」
『そうなの？ふふ、じゃあ今してるこれは？』
「朝起きたらAにハグして、おはようのキスをする」
『ホァ…！？』
突然シリウスの口から�爛�ス�瓩箸いΩ斥佞�出て来て変な声を出してしまった。
シリウスはそのまま私の方へ顔を近付けてくる。
そ、そんないきなり…！！ここ談話室だし、誰が来るか分からないのに…！！でも拒絶したらシリウスが可哀想だし……
悶々とそんな事を考えているうちにシリウスの顔は間近に迫って来ている。
———ちゅ。
可愛らしいリップ音が響いて、シリウスの唇が離れていった。私たちはそのまましばらく見つめ合っていた。
『ぜ、絶対ジェームズが乱入してくるかと思ってたのに……！』
「正直俺も思ってた」
昨日、私たちの初キスを邪魔した男だ。今日もタイミング悪く現れると思っていたのに。
でも、今日はタイミングが良いみたいだ。
私はシリウスの唇に今度は自分からキスをした。
「っお前な……」
『ふふ、私からしても良いでしょ？』
「これ以上は止まらなくなるからやめろ」
『私は止まらなくなっても困らないけど』
「このやろっ———」
ギシ、と床が軋む音がした。私たちは恐る恐る音がした方へと視線を向ける。
そこにいたのは、寝起きで頭がボサボサのジェームズだった。
シリウスが額に青筋を立て、懐から素早く杖を取り出した。
「ジェームズッ！！！」
「ねぇこれ今回僕悪くないよね！？ねぇ！！A笑ってないで助けて！？」
シリウスとジェームズの追いかけっこに、私は思わず笑ってしまった。
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ねむ - 完結おめでとうございます。こんな素敵な作品をありがとうございます！新作を楽しみに待ってます、！ (2023年2月25日 19時) (
レス) @page29 id: aee5b5b664 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 穹さん» コメントありがとうございます！！最高とまで言っていただけて嬉しいです……！後日談もあげる予定なのでそれも合わせて読んで頂けると嬉しいです♪ (2023年2月24日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 完結おめでとうございます！テンポの良いお話と面白い会話と綺麗なすれ違いがホントに最高でした！！ (2023年2月24日 11時) (レス) @page26 id: 17ca666086 (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - 前作から読ませてもらってますよ！通知きて嬉しかったです〜！ (2023年2月22日 7時) (レス) id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - moon_shineさん» 前作から見ていただいて方ですか…？ありがとうございます！勘違いだったらごめんなさい…！！今作も是非読んでみてくださいね♪ (2023年2月21日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2023年2月19日 9時
