分かんない ページ16
「まだわかんねぇ？」
シリウスは言葉を発するのを渋っている。
いつもはハッキリと物事を言うくせに今日はどうしたのだろう。
『分かんないから聞いてるんだけど』
早く言ってよ、と促すとシリウスは大きく溜息を吐いて私の肩をポンと叩いた。
「ここで言うのはナシ。もうちょいムードとか欲しいし」
『は？え？何？なんなの？』
「とりあえず戻ろうぜ。ジェームズにポーカー勝つんだろ」
『あ！そ、そうだった』
スタスタと歩いて行くシリウスの背中を私は慌てて追いかけた。なんだかはぐらかされた気がしなくもないけど、言いたくないなら無理に言わせるのも悪いかな。
そう思いながら、シリウスの大きな背中を見つめた。
＊
『……ってなワケなんだけどね』
「………あの、なんでそれを僕に相談するんです？」
『えー私とレギュラスの仲じゃん！？』
あれから数日後。
シリウスはレギュラスを観察するのをすっかり辞めたらしく、兄からの視線に解放されたレギュラスは私にお礼を言いに来た。
そこでレギュラスを捕まえ、あの日の事を話したのだ。
『シリウスが何を言おうとしてるかまるで検討つかないんだよねー。兄弟のレギュラスなら何か分かるかなって』
そう言ってレギュラスの方を見ると「コイツマジか」みたいな目をされていた。先輩に向ける目ではない。
「あの……そういう事は僕じゃなくて同じグリフィンドールの友人の方に話してみた方がいいのでは？」
『もう話したわよ。ジェームズとリーマスとピーターでしょ？あとリリーとか他の女子の友達とかにも聞いてみたんだけど……みんな揃って�狷澳兇垢�て引く�瓩辰童世辰討�るの』
「あぁ…」
レギュラスは全てを諦めたような顔をした。
『レギュラス、何か知らない？』
「…」
私がそう問いかけると、レギュラスは視線を彷徨わせ、深く溜息を吐いた。
「……誰も先輩に教えてないので言わないようにしてましたけど、もう僕が限界なのでハッキリ言います」
『う、うん』
私はなんだか緊張して体を硬くする。
「先輩、告白されると思います」
『……は…？だ、誰に……？』
「兄以外いないでしょう」
レギュラスの口から飛び出た言葉に、私は石のようにピシッと固まってしまった。
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ねむ - 完結おめでとうございます。こんな素敵な作品をありがとうございます！新作を楽しみに待ってます、！ (2023年2月25日 19時) (
レス) @page29 id: aee5b5b664 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 穹さん» コメントありがとうございます！！最高とまで言っていただけて嬉しいです……！後日談もあげる予定なのでそれも合わせて読んで頂けると嬉しいです♪ (2023年2月24日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 完結おめでとうございます！テンポの良いお話と面白い会話と綺麗なすれ違いがホントに最高でした！！ (2023年2月24日 11時) (レス) @page26 id: 17ca666086 (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - 前作から読ませてもらってますよ！通知きて嬉しかったです〜！ (2023年2月22日 7時) (レス) id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - moon_shineさん» 前作から見ていただいて方ですか…？ありがとうございます！勘違いだったらごめんなさい…！！今作も是非読んでみてくださいね♪ (2023年2月21日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2023年2月19日 9時
