やめてください ページ13
連れてこられたのは大広間を出てすぐそこにある階段の踊り場だった。
それにしてもレギュラスも成長したなぁ……昔は私にもタメ口で、私のこともAって呼んでいたのに…
「実は先輩に聞きたいことがあって」
しみじみとレギュラスの成長を感じて頷いていると、レギュラスがボソリと呟いた。
『何？』
「…先輩、あの……」
ジリジリとレギュラスが近付いてくる。え、なになに……どうしたレギュラス？
距離を少しずつ詰めてきたレギュラスは、そのまま私の両肩を掴んだ。
「兄に、何か変なこと言いました？」
『……へあ？』
私はレギュラスの口から出た言葉が予想外すぎて瞬きを繰り返した。よく見るとレギュラスは心底疲れたような顔をしていた。
『へ、変なことって？』
「いやもう……最近兄がおかしいんですよ。前までは目も合わせようとしなかったくせに、僕の一挙手一投足を観察するみたいに見つめてくるし、目が合ったら合ったで睨まれるし、特に顔を重点的に見つめてくるのが本当にもうストレスというか…」
ブツブツとレギュラスは不満をこぼす。どうやら相当まいってしまっているようだ。
『あ、あの、レギュラス？シリウスが最近おかしいのは分かったけど……何でそれが私に繋がるの？』
「兄が奇行に出た時は大体先輩が関わってるので……」
『そんなわけなくない！？』
「僕は100パーセント貴方が原因だと思ってるんですけど」
『思わないで！？』
レギュラスも言うようになったな……と、私はぐぬぬとなった。
『うーん……まぁ分かった。レギュラスから苦情が出てる事は伝えておくよ』
「はい。出来たら辞めるように伝えてくださいマジでストレスなので」
『お、おう……分かった…』
本当にやめて欲しいらしいので、シリウスには辞めるように伝えておこう……
『じゃあ、私戻るね。今度こそジェームズとのポーカーに勝つんだ！』
「先輩すぐ顔に出るので無理だと思います」
『そういうこと言わないで？』
私ってやっぱりポーカーフェイスが苦手なのだろうか…表情筋が動かなくなる魔法とかないのかな…
「あ、先輩」
『ん？』
突然、レギュラスに呼び止められ、足を止める。レギュラスは私の髪の毛に手を伸ばしてきた。
「ゴミが…」
『あぁ、ありが———』
「Aッ！！」
その時、血相を変えたシリウスが私とレギュラスの間にわって入ってきた。
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ねむ - 完結おめでとうございます。こんな素敵な作品をありがとうございます！新作を楽しみに待ってます、！ (2023年2月25日 19時) (
レス) @page29 id: aee5b5b664 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 穹さん» コメントありがとうございます！！最高とまで言っていただけて嬉しいです……！後日談もあげる予定なのでそれも合わせて読んで頂けると嬉しいです♪ (2023年2月24日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 完結おめでとうございます！テンポの良いお話と面白い会話と綺麗なすれ違いがホントに最高でした！！ (2023年2月24日 11時) (レス) @page26 id: 17ca666086 (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - 前作から読ませてもらってますよ！通知きて嬉しかったです〜！ (2023年2月22日 7時) (レス) id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - moon_shineさん» 前作から見ていただいて方ですか…？ありがとうございます！勘違いだったらごめんなさい…！！今作も是非読んでみてくださいね♪ (2023年2月21日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2023年2月19日 9時
