おおひろま ページ28
局長の裸踊りが今、目の前に繰り広げられていた。
右隣では、土方さんが酔い潰れて寝ている。
沖田さんはと言うと、私の左隣で黙ってお酒を飲んでいた。
今何杯目だろうか。
かなりお酒に強いらしい。
それはともかく。
まず、局長は服を着てくれ。
目の前の光景から逃避するかの如く、私は回想シーンへと入った。
私の部屋にほとんどないに等しい荷物を運び、一息ついた時。
宴だ！
と歓声が聞こえてきた。
何事かと襖から顔を出すと、先輩である女中が凄まじいスピードでやってきて今日は宴会だと叫んだ。
どうやら私が戻ってきたことを祝してとのことらしい。
何も一介の女中にそこまですることないだろうと言うと、
ちょうど同じ話を持ってきた副長が苦笑混じりに言ったのだ。
副長の言葉をそのまま借りるが、副長曰く。
酒飲んでドンチャンしたいどうしようもない連中だから、ことある事に宴会を開いている。
との事。
そう言うことなら、と私は手伝いに厨房へ顔を出したものの、
今日はAちゃんが主役なのに手伝わせる訳にはいかないと追い出され、広間に押し出された。
そこでも、あろう事か今日はAちゃんが主役だからと末席ではなく隊長格しか座れないような席に引っ張りだされ、
そして先輩女中によってお酒が運ばれてきたら、この通りである。
局長(局長は寂しがったが一応真選組に戻ったのでそう呼んでいる)は酔って脱ぎ出すし、
副長は案外お酒に弱かったらしく、(とは言っても相当飲んでいた)中盤に差し掛かった辺りでは夢の中だった。
他にもチラホラと酔い潰れた隊士達が見える。
まあ確かに副長の言っていたことはあながち間違いではなかった。
そんなことをぼんやりと思っていると。
総「Aも1杯、どうですかィ」
隣から盃を持った手が伸びてきて、言った。
沖田さんとの、本日初めての会話だ･･･
とか思いつつも、
私は前回の失態を思い返す。
その結果、
「まだ未成年なので･･･」
と断ることにした。
いや、一応沖田さんも未成年のはずなのだけれど。
総「そうですかィ」
そう言って沖田さんは腕を引っ込めてしまう。
その横顔を見ているとなんだか無性に申し訳なくなったので、私はやっぱり頂くことにした。
今度は少しずつ口に含む。
その白濁した液体を嚥下すると、体がぽかぽかと温かくなった気がした。
沖田さん
「月が綺麗ですぜィ」
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あおいひつじ(プロフ) - 笹の葉さん» こんな駄作をわざわざご覧いただき、本当にありがとうございます！まさか、面白いと言っていただけるなんて！もっと頑張ります故、これからもなにとぞよろしくお願いします！･･･まさか絵についても褒めていただけるなんて･･････涙出てきそう (2019年12月25日 15時) (
レス) id: eda71cecc1 (このIDを非表示/違反報告)
笹の葉 - すごく面白いです。あおいひつじさんも、とても絵が上手いと思います。 (2019年12月25日 12時) (レス) id: c9e6634d50 (このIDを非表示/違反報告)
あおいひつじ(プロフ) - Noirさん» 助言ホントにありがとうございました！半パニック状態だったので助かりました(笑)笑に()付けたら見やすいですね！てことで真似しよう･･･こんな駄作を面白いとか好きとか言って頂けるなんてもう嬉しすぎて今ならスキップで学校行けます！これからも多分更新頑張ります (2019年9月29日 23時) (レス) id: eda71cecc1 (このIDを非表示/違反報告)
Noir(プロフ) - あおいひつじさん» いえいえ！私も最近まで知らなかったんです(笑)この作品面白くて好きです！更新頑張ってください (2019年9月29日 23時) (レス) id: 5fb58605be (このIDを非表示/違反報告)
あおいひつじ(プロフ) - Noirさん» わあ！わざわざありがとうございます！画像申請ですね！勉強不足でした笑いや、誰もこんなの見てねーよ的な感じで黙殺されたらどうしようとか思ってたんですけどね、見てくれてた人がいたんだ、て今涙出てきそうです。ホントにありがとうございました！ (2019年9月29日 22時) (レス) id: eda71cecc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおいひつじ | 作成日時：2019年8月28日 21時
