ろーか ページ26
メ「あらァ、どこへ行きますの・・・?」
絡みつく腕をやんわりと解き、ごく自然な感じで部屋を出ようとしたけどさすがにダメだった。
「ごめんなさい、ちょっとお手洗いに・・・」
それっぽいことを言ってはみたけれど。
メ「そう。なら、案内するわ」
メリーヴェさんは軽く首を傾げ、私に腕を絡めた。
私のことかわいいとか言ってるけど、メリーヴェさんの方が私なんかより何倍もかわいい。
華奢な腕。
白い、陶器みたいな肌。
大きくて丸い、金色の目。
やわらかいウェーブのかかった髪が、肩に当たって少しくすぐったい。
でも。
できれば、メリーヴェさんはここらで巻いておきたい。
極力、自然に・・・
私は足を止める。
少しうつむき加減に、言った。
「実は・・・せっかくかわいい服着せてもらって・・・
お化粧までしてもらって・・・その・・・」
小さな声で、モゴモゴと話す。
まるで、恥ずかしがっていて話すのを躊躇っているように。
「・・・あ、会いたい・・・人・・・が、いるの・・・」
メ「まあ!好きな人!?」
メリーヴェさんがこの辺りで察してくれて助かった。
この手が通じないとなると、他にネタは持ち合わせてなかったし。
「な、何で分かったの・・・?」
我ながら、人生史上最高の演技だと思う。
メ「今日来てる真選組の中にいるのね!
せっかくさらにかわいくなったんだから、絶対見てもらわなきゃ!」
なんて言うか、察っしてくれるのがはやい。
「・・・そうなの」
小さく頷いて見せる。
そう言う訳だから離してくれ・・・
目で必死に訴える。
メ「なら、私も一緒に行くわ!
そして、Aのかわいさをとことん話してあげる!」
でも、1番察して欲しかったことはどうしても察してくれなかったみたいで。
メリーヴェさんは私に腕を回したまま、早足で歩き始めた。
腕はどうしても解けず、私もついて行かざるを得ない。
どうしよう。
このまま真選組の皆さんのところに連れて行かれるの?
てかメリーヴェさん真選組がどこにいるか分かってるの?
ああ、局長が話したのか。
・・・じゃなくて。
どこかで引き返せるよう、何か仕掛けなきゃ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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沖田さん
「好きですぜ、その顔」
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きい(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします! (2019年8月29日 6時) (レス) id: df2fd3e06c (このIDを非表示/違反報告)
あおいひつじ(プロフ) - きいさん» ありがとうございます!そう言って頂けて幸いです!これからも、1日1話を目標に更新がんばりますので、どうぞよろしくお願いします!! (2019年8月28日 20時) (レス) id: eda71cecc1 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - いつも楽しみにさせて頂いてます!これからも頑張ってください! (2019年8月28日 20時) (レス) id: df2fd3e06c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおいひつじ | 作成日時:2019年8月4日 19時