かいぎしつ ページ44
牙王には、朝食は部屋に運ばせるからと部屋に帰るよう言われた。
でも、私はまだ会議室にいる。
なんだか不思議な気分だ。
前まで食事は作る側だったのに。
私は屯所での朝を思い出す。
朝食を食堂で配ってる時、隊士達は皆、明るく挨拶してくれた。
先輩も優しかった。
途中で寝てしまったこともあった。
その度に何故か皆は心配してくれ、起きると沖田さんがそばにいてくれてた。
サボる口実ができた、なんて笑いながら。
真選組の女中に、戻りたい。
思わず、涙が出てくる。
会えないのがこんなにも寂しいなんて、知らなかった。
視界に、あの栗色の髪がないことがこんなにも悲しいなんて思わなかった。
私はいつも沖田さんを目で追っていたなんて知らなかった。
ああ、何で今更気付いちゃうかな。
沖田さんが好きだったなんて。
もう二度と会えないのに。
何で、今更･･･
あとからあとから溢れてくる涙を、袖で乱暴に拭う。
泣いてなんていられない。
もう見ることは許されなくても。
それでも。
戦争なんかで死んで欲しくないから。
私は、戦う。
牙王と、この星と。
そして、
鬼と、私と。
牙王の話によると、私と牙王はもうすぐ結婚式をあげるらしい。
それで晴れて牙王は権力を握り、それと同時に地球を侵略する、と言う計画だそうだ。
牙王と結婚だなんて、ホント洒落にならない。
私はあのニタニタした顔と殺気を思い出し、ゾッとする。
でも私には、牙王から逃げる選択肢がまだ1つある。
鬼は強さが正義、私は牙王に勝ちさえすればいい。
と言っても私なんかより強そうだけど。
沖田さん
「目ェ閉じろ」
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RAPISURAZURI(プロフ) - 指名の仕方が分からなくてごめんなさい！コメントありがとうございます！明日、沖田くんの誕生日ですね♪誕生日ネタは書けるかどうか分からないけど、できるだけ早く更新できるように頑張ります！ (2019年7月7日 17時) (
レス) id: eda71cecc1 (このIDを非表示/違反報告)
吉良 - すごく短かったですが、面白かったです！あと、今日、７月７日で沖田くんの誕生日１日早いですが、おめでとう！（沖田くんの誕生日は７月８日です。）これからも更新頑張ってください！！ (2019年7月7日 13時) (レス) id: 137d60e577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおいひつじ | 作成日時：2019年7月6日 19時
