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○ ページ4
家に帰っても、考えるのは彼女のことばかりだ。
そんな自分に苦笑しつつも、どこかくすぐったい浮遊感は消えない。
「大先生、ご趣味は？」
「お見合いやん」
真面目くさって尋ねるAちゃんに、つい普段のノリでツッコミを入れてしまって。
ゲーム、ひとしきり笑った後そう答えるとAちゃんはパッと顔を綻ばせて言った。
「奇遇ですね、私も好き」
彼女の発した『好き』に過剰に反応してしまったりだとか。
次はどこに行こう。
どこだと喜ぶんだろう。
何が好きなんだろう。
知りたい。もっと。
やっぱりそんな自分に苦笑する。
惚れたん、他人事のように自分に問いかけた。
…さぁ。
自分から返ってきた答えに、もう一度苦笑した。
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作者名：ルウ | 作成日時：2021年8月16日 2時
