○ ページ25
「前々からよく耳にしてた。
大先生の女関係についての話」
ぽつりとAが言った。
やっぱりかと言う気持ちと、
だったら何でと言う気持ちが複雑に絡んで、思わず顔を上げた。
目頭の少し赤いAの顔が目に入って、再び下を向く。
「あまりよくない噂も沢山聞いてるし、事実だとしたらかなり酷いことだと思う」
『酷い』
自分でも分かっていた言葉に、数多の女に言われて来た言葉に、
今さら、本当に今さら、傷付いた。
これが因果応報ってやつかいな。
そうやって、断ち切ろうとした。
した＿＿＿＿＿のに。
「それでも、私は大先生が好きなの」
頭の中が真っ白になった。
俺が絶句している間に、Aはまた言葉を継ぐ。
「大先生、以前みたいな女遊びは全部やめたって聞いた」
「私の、勝手な思い上がりかな」
「
思わず、叫んでいた。
涙が今にも零れ落ちてしまいそうなAを抱き締める。
『縋り付く』と『腕の中に閉じ込める』を合わせたような、必死で、性急な抱擁だった。
「こんなこと言っても信じられへんかもしれんけど、
俺どーしょうもないくらい、Aが好きやねん」
「もし」
声の震えを落ち着かせようと、一旦言葉を切った。
短く深呼吸。
「もし、もしこんな俺でも許されるんなら」
＿＿＿俺と、
「大先生、私と付き合ってください」
Aはいたずらっぽく笑った。
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疲れた頭で書いてるんでカオスです。
あとで正気に戻ったらこっそり訂正入れるかも…
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作者名：ルウ | 作成日時：2021年8月16日 2時
