真選組女中！御用改めである！！【沖田総悟】(6)

まち ページ11

朝が苦手な沖田さんが何故ここにいるのかと言うことは一旦置いておいて。


頭の中に選択肢を用意。

選択肢1▷開き直る
選択肢2▷逃げる

二択だ。


｢･････････あ！UFO･･･｣

振り返らず脱兎のごとく走る。

着物だから足を上げづらく、着物で来たことに後悔する。



総｢おい｣

ぱしっと腕を掴まれてしまった。

あっという間だった。

やっぱり私が沖田さんにかなうわけがない。



これは最後の抵抗だ。

沖田さんに背中を向けたまま、俯く。

総｢こっち見ろ｣

｢･･･嫌です｣

｢わっ｣

しばらくそのまま俯いていると、ぐいっと腕を引っ張られた。

バランスを崩して、沖田さんの胸に飛び込む形になってしまった。

沖田さんにぶつけた鼻が痛い。

｢すみませんっ｣

急いで離れ･･･ようと、した。


｢沖田さん･･･？｣


背中に回された腕。

温かい熱にすっぽりと包まれる。


総｢また黙っていなくなるんじゃねェかと･･･

沖田さんらしくない、少し弱気な言葉。

つい口元が緩んでしまう。

途中で遮って、私は言った。

｢沖田さんが嫌がっても。

私は一生沖田さんから離れませんから｣

私は沖田さんの背中に、そっと腕を回した･･･









総｢忘れてやしたが｣

そう言って差し出されたのは、淡い色をした可愛らしい花だった。

｢あっ｣

慌ててむき出しの角を手で隠す。

総｢手遅れでさァ｣

爽やかすぎる笑みでそう言われた。

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沖田さんから一言

｢随分と余裕なこったなァ｣

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