真選組女中！御用改めである！！【沖田総悟】(5) (ページ17)

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びょーいんページ17

｢面会謝絶｣

沖田さんの病室の扉には、そんな紙が貼られていた。

私はそれを引き剥がし、ぐしゃぐしゃに丸める。

扉を開けると、布団に横になったままの沖田さんと目が合った。

が、次の瞬間、逸らされてしまう。

｢お怪我はどうですか？｣

と聞くと、沖田さんは顔を向こう側へ向けてしまった。

その途端じくりと痛む心を無視し、痛みますか、なんて声をかける。

総｢面会謝絶って書いてあった筈なんですがねェ｣

少し呆れたような声で沖田さんが言った。

私は肩を竦め、ぐしゃぐしゃにした貼り紙を沖田さんへ向けて軽く放る。

｢清掃中って貼り紙があったのに無視して大浴場に入ってきた沖田さんには言えないセリフです｣

私は近くにあった椅子を引き寄せてベッドのそばに座った。

沖田さんは相変わらずそっぽを向いたままだ。

でも、それは私にとっても都合がいい。

俯いた私は、ぽつりと言った。

｢助けて頂き、ありがとうございました｣

総｢･･･それは、本心かィ｣

しばらくの間を空け、沖田さんは静かにそう言った。