まち ページ26
今日はバレンタイン。
どこを見ても、美味しそうな写真のポスターが貼ってある。
街を1人でゆっくり歩くのは久々だ。
最近、病院に引きこもっていたからな。
体も随分なまってしまった。
それにしても、昨晩は散々だった。
昨晩じゃなくて今朝と言うべきなのだろうけど。
沖田さんと私は、始終冷やかしと質問の渦に取り囲まれていた。
最初は多少の遠慮があった。
でも、お酒が入るとすぐそんなものはどこかへ行ってしまう。
途中で黒い笑みを浮かべた沖田さんが山崎さんを引き摺って出て行ったのには驚いたけれど(事の発端は山崎が病院でのことを屯所に広めたこと)、
取り敢えず私はお酒を飲まないように気を付けていたから、何か失態を犯すなんてことはなかった。
･･･はず。
｢久方ぶりだな、A｣
歩きながらぼんやりと回想していると、なんだか懐かしい声が聞こえて来た。
｢桂さん！！｣
小｢ズラ兄だ！！｣
｢キャラ崩壊酷いんでそういう事言わないでください！
二次創作だからと言って許される範囲超えてますから！｣
小｢元気そうで何よりだ。
髪を切ったのだな｣
久しぶりだとは言えこのやり取りになれているのだろう、サラッと私の言葉は流され本題へと戻る。
｢新鮮でしょ｣
少し毛先を摘んでみる。
髪は滅多に切らないし、桂さんはロングの私しか知らない訳で。
まあ、これも一般的にはロングと言っていい長さなのだろうけど。
小｢今は俺の方が長いぞ｣
桂さんは得意そうに胸を張ってそう言う。
ホントに何も変わらない。
少し世間話した後、達者でなと片手を上げて桂さんは走り去って行った。
まだ攘夷活動を続けていて、追われているらしい。
･･･よくよく考えたら私、真選組として敵を逃したことになるのだろうか？
そんなことを思いながらぼんやり見送っていると、
桂さんは何やらイタズラで白いシーツを被った子供みたいな後ろ姿の天人と合流した。
･･･誰･････････？
と思った頃には見えなくなっていたので、取り敢えずチョコを買いに止まっていた足をもう一度動かしにかかった。
ハッピーバレンタイン！
桂さんが急に出てきましたが、なんか私が急に桂さんを書きたくなったからで深い意味はありません。
バレンタイン、沖田さんにチョコ渡すんだけどちょっと日がズレるかも。
この小説の中では20日くらいまでバレンタインかも知れない･･･
すみませんm(_ _)m
ラッキーアイテム
｢ビビってんですかィ？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおいひつじ | 作成日時：2019年12月20日 14時
