笑神様っ！！ 【鬼滅の刃】

笑った人数・二十二人 ページ25

にこは訓練場を出ると先程のしのぶがいた部屋に向かって走った。




ピシャアン！！と戸を開けると中にいたしのぶがビクッとこちらを見る。




しのぶ「何事ですか！！」




『しのぶちゃん！！書類終わった！？急いで手伝…』




にこがチラッと机を見ると散らばっていた書類は綺麗に束ねられて積み上げられていた。




『終わってる！！！すごい！！！！』




思わずにこは目を見開いた。




しのぶ「このくらいならすぐ終わりますよ。それで、そんなに急がれてどうしたんですか。理由もなく廊下を走ったというならそれなりの対処はさせてもらいますよ？」




『そうなのっ！！？あははっ！！こっわいねー！！って、それより！！！私これから実弥と予定があったの！！！！それでもう行かないと怒られちゃうの！！！』




しのぶ「じゃあなんでここにいるんですか」




『しのぶちゃんといる時間が少ないかなっていう罪悪感！！！』




その言葉はしのぶは「何言ってるんだコイツは」というような目をしながらスッと玄関の方を指差した。




しのぶ「そういうのはいらないのでさっさと向かってください。不死川さんは面倒くさいですよ」




『しのぶちゃんありが』




しのぶ「その代わり、予備の薬は持っていって下さい。あと不死川さんに氷のうと水をきちんともらうように』




『いいかけてたのにっ！！も〜ぉ！！！うん、でもわかった！！実弥に伝えるね！！！』




しのぶ「よろしい」




珍しく優しげに微笑んだしのぶににこはじ〜んときながら笑った。




『最後にしのぶちゃんの笑顔が見れたから嬉しいっ！！！！じゃあ行ってきま〜〜すっ！！』




最後にしのぶにペコッと頭だけ下げるとにこは机の上の薬を引っ付かんで玄関までドタドタと駆けていった。




しぃんとした屋敷にしのぶのため息が響き渡る。




しのぶ「風邪とは言えど、不死川さんはにこに手をやきそうですね…」

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