半人半鬼の私【鬼滅の刃】

20話 ページ22

『今日の成果は？』




特別隔離棟二階、毒物研究班のフロアにて今日の実験結果や報告について記された書類を渡され、ペラペラとめくるA。





班長の隠が代表して説明する。




隠「今日は鬼にこの前新しく濃度を強化した毒を打ち込みました。藤の花のみ使用しており、濃度は六割です。結果、下級の鬼は2回ほど打つと死亡しましたがそれ以上、血鬼術を使う鬼には3回ほど打つと抗体をつくられました」




『一型の毒か、これは原料を主に藤の花だけに絞っていたな。濃度をもっと強化するか、2種類以上の原料を使った二型以降の毒を使うかしろ。一応どっちも試してみて比較した書類を提出してくれ』





隠「はい」




『任せる、私は他の班の報告も聞いてくる』





特別隔離棟では調査士のAを最高指揮官として7班に分かれている。各班の班長は最も経歴の長い七人の隠達にやってもらっている。各班人数は大体八名程度。




一階は休憩室などのフロアで泊まり込みする場合はここの部屋を使う。フロアの真ん中には机と椅子が置いてあり、菓子などもあるので一息つける憩いの場となっている。




二階は毒物研究班のフロアで鬼に対する毒の生成、隊士達の抗体などを研究する。大体危ないものだらけなので他の班員は必要以上に入ろうとしない。たまに爆発したりしてボヤ騒ぎを起こす。




三階は鬼の生態調査班。Aや柱達が捕まえた実験用の鬼達の生態を調査する班でどこの班とも協力する大事な班なので一番費用をかけてある。主に体の仕組みと血鬼術について調べる。このフロアは藤の花で囲ってあり、毎日叫び声が絶えないところである。




四階は装備服研究班で、隊服のデザインや機能性について研究する。鬼殺隊の縫製係と協力する。ここの班員はAがしっかりと選んであり、不埒で破廉恥なデザインはしないように命じている。一番女性の隠が多い班で、別名「特別隔離棟の花園」だとか。




五階は情報伝達班。と、見張り台だ。柱達などが捕獲した鬼が送られてくる場合などの時に連絡を受けて準備を命ずる班である。あとは、班通しの連絡ですれ違いがおきないように掲示板のような役割も担っている。ここには放送用の機器などが置いてある。鴉達の休憩所でもある。最上階なので見張り台もある。山の頂上付近から辺り一帯を見渡せるようになっている。

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