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私が髪を染めてすぐのこと。
奏 「ああ〜!髪染めたんだ!」
『染めた。一ノ瀬さんに勧められた。』
奏 「水色だ!」
『そうだね。奏の好きな色だったね。』
奏 「それを知ってて…」
『違う。』
奏 「なんだ、違うのか。」
そんなことを言ってるうちに莉央くん登場。
そうだ、そうだよ。今日は三人でカラオケに行くんだよ。
莉 「あれ?二人とも…ってAちゃん、髪染めたの?」
『うん、染めた。ってかなに、その不機嫌な顔…』
莉央くんは頬を膨らませていかにも怒ってる雰囲気。
莉 「だって。水色だし。俺は赤がいい。」
『ごめん、それはご勘弁を。』
莉 「それと!奏くんは奏って呼んでるのに俺は莉央くんって呼んでるし!」
確かに。莉央くんはくん付けだ。
『じゃあさ、莉央。これでいいでしょ?』
途端に広がる満面の笑み。
莉 「うん!」
なんかさ、犬みたい。犬だったら、きっと尻尾ぶんぶん振ってたろうな。
そんなこんなで着いたカラオケ。
奏 「まずは僕が歌うよ。」
それでハッピィシンセサイザ歌ってたの。
めっちゃ可愛いし!
『相変わらず上手いなぁ』
奏 「そうかな?ありがとう。」
そう言って照れくさそうに笑われた。
空気悪。
これどうすりゃいい?
それを見かねた莉央が口を開く。
莉 「俺歌う!」
で、莉央はカゲロウデイズ歌った。
なんなの?この人たち。可愛い。尊い。歌い手なりなよ。
莉奏 「「Aちゃんは歌わないの?」」
ダブル攻撃!
『はい。歌います。』
千本桜歌ったよ。地の声でね。
終わったとたん、感想が聞こえる。
奏 「Aちゃんはやっぱりうまいね。」
莉 「うん。俺、初めて聞いたけど、一番かも。karさんと並ぶ。」
奏 「やっぱりkarさんは最高だよね!」
莉 「うん!この前の《天ノ弱》、聞いた?」
奏 「聞いた!すごかった!」
『そっ、それより!』
私、この話題無理。それで大声を出した。
『私は、96猫さんの方が好きかな…』
奏 「うん、96猫さん!両声類のね!」
莉 「うん!俺、96猫さんの歌聞いて、歌い手になってみよっかなって思うんだよね。」
『ほんと!?絶対リスナーになるよ!莉央のファン1号は私だからね!』
奏 「ずるい!僕だって!歌い手なるもん!」
『え?そっち?莉央のファンの話だと思ったw』
奏 「歌い手なったら僕のリスナーにもなるよね?」
『うん。なったらね。』
何年後の話かな。
意外と近かったりして。
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ウサッキー(プロフ) - 小4で、身長が135cm!?私は中1で、132cmなのに…負けた… (2019年7月22日 20時) (レス) id: 13b658b6da (このIDを非表示/違反報告)
もかゆう - 凄く面白いです!訳あってお気に入りは出来ませんが、星とコメントをさせて頂きます! (2019年1月24日 19時) (レス) id: 8705017671 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜 - 誕生日私の後日 Σ(゚Д゚)スゲェ!! (2018年10月21日 12時) (レス) id: cfbf4a440e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぴらず | 作成日時:2018年5月13日 20時