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翔太side
一人で駅に向かって歩く僕。今日あったことを思い返していた。
二人のどちらかには、バレてるだろうと思った。Aちゃんだと思っていたら、奏くんだった。
奏くんに言ったのは、本当のこと。
二人は、絶対にいいコンビになれる。
僕と、奏くんはなんか似てる気がするから。Aちゃんは、96猫、いや、なつめの妹だし。
あ、そうだ、96ちゃんに聞きたいことがあったんだった。そう思い、電話をかける。
prrrrrrr…
な 「もしもし、つっきー?なんかあったん?さっき別れたばっかなのに電話かけるなんてな!もしかしてバレたん?奏くんに?あの子鋭いとこあるんよね〜。あんま気にせーへんといてな!あの子は信頼できるし!口外することなんてまずないと思うで!」
ピッ
びっくりして、思わず電話を切ってしまった。
てゆーか、滑舌いいね。羨ましい。←
prrrrrrr…
な 「ちょっと、つっきー!?かけてきといていきなり切るとかひどいわ!」
天 「まくしたてすぎ。とりあえずこっちの話聞いてよ。」
な 「あ、すまん。で、どうしたん?」
天 「ほとんど当たり。そうだよ。奏くんにバレた。」
96ちゃんは、はあっとため息をつく。
それからフッと笑った。
僕ら、歌い手にとって正体がバレるのは、あまり良いことではない。
な 「そっか。それはしゃーないな。」
天 「96ちゃんは大丈夫っぽいよ。いいよね。他声類だからさ。分かりにくいんだよ。」
な 「ええやろ!やから他の人にはわからへんもんな!」
天 「僕には自ら明かしたけどね。」
な 「つっきーとは歌い手として知り合ったからええの!」
なんか嬉しい。信頼されてるんだなって思う。
天 「それからなんだけど。」
ケータイの向こうから、緊張した雰囲気が感じられる。
きっと、これ以上悪い知らせはごめんだと思ったのだろう。
天 「あのさ、Aちゃんってさ、
.
.
.
歌い手のkarさん、だよね。」
96ちゃんは、息を飲む。驚いたのだろう。
投稿した声とは、全く別の声だったもの。
でも、息づかいとかがなんとなく似てたし、Mixがあまりにも96ちゃんの曲と似てたから。
今日会って、確信したんだ。
な 「よう、わかったな。流石、天月。」
天 「やっぱり。で、自分が96猫だってAちゃんには言ってるの?」
しばらく経ってから、やっと96ちゃんは言う。
な 「______」
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ウサッキー(プロフ) - 小4で、身長が135cm!?私は中1で、132cmなのに…負けた… (2019年7月22日 20時) (レス) id: 13b658b6da (このIDを非表示/違反報告)
もかゆう - 凄く面白いです!訳あってお気に入りは出来ませんが、星とコメントをさせて頂きます! (2019年1月24日 19時) (レス) id: 8705017671 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜 - 誕生日私の後日 Σ(゚Д゚)スゲェ!! (2018年10月21日 12時) (レス) id: cfbf4a440e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぴらず | 作成日時:2018年5月13日 20時