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その後、今日もまたいつものように朝のデートに誘われた。
「……はい、いいですよ。支度をするので待っていてください」
しかしいつものように断ることが出来なかったのだ。断ろうと、彼のことを否定しようとする度にフラッシュバックが起きた。いっそ呪いだと思った。
玄関の中に戻るとユウくんとグリムが不安そうにそこに立っていた。
「Aさんごめんなさい、話聞いちゃったんですけど……本当に大丈夫なんですか？」
「俺様はよく分かんねえけど、子分前に受け入れちゃ終わりだって言ってたんだゾ、…忘れたのか？」
大丈夫。
「大丈夫、まだ保険はあるから」
私はそれだけ言うと、ブレザーを羽織って鞄を持って、再び彼の元へと向かった。
元の世界のあの子のことを思い出す。大丈夫だよ、すぐに戻るからね。
今度上がった口角は意図的では無かった。私は今、心が幸せで満たされていた。
「おまたせしましたリドルさん、行きましょうか」
「…！！っああ、そうだね」
緩んだ頬の私を見て彼は呆けた様だった。ただでさえ薄ら色づいていた頬を真っ赤に染めた。なんて可愛らしい。
「リドルさんは、まさか今日も懲りずに十分休みに来たりなんてしませんよね？」
「えっ、…何か問題でもあるのかい？」
「……自覚なしですか。というかそもそも10分休みは予習をしているはずでは？
勉学よりも優先して時間を浪費するだなんて、なんだか貴方らしくない気がしますね」
「っ、あ、ああ、その分はちゃんと前日の夜にやっているよ、それよりもキミ、！ボクの些細なひとことを覚えて！」
「……へえ、」
そこまでして、睡眠時間を削って、自分を削ってまで、なぜそこまでして私に執着するのですか！
今すぐそう叫びたかったが私はそれが出来なかった。出来そうにも無かった。
なぜだか笑顔の彼を見ると心が安らいだ。そして彼に対する拒絶感だとか嫌悪感だとかも昨日に比べれば大分無くなっていた。
そうこうするうちに本校舎へとつき、リドルさんは私の教室まで
「それじゃあまたすぐに来るよ」
花みたいな笑顔でリドルさんはそう言うと私の教室を後にした。
なぜだか私の口角はずっと上がりっぱなしであった。でも不快感だとかは一切なかったため私は彼との会話を心から楽しんでいたのだろう。
「！っおいA、お前やっぱり、！〜〜！〜！」
デュースは怪訝そうな顔で私に何かを言っていたが、なぜだかそれが聞こえなかった。
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らぱ(プロフ) - オパールさん» ほんとに刺さってるみたいで良かったです〜！ありがとう！ (11月12日 21時) (
レス) id: c719b83a52 (このIDを非表示/違反報告)
オパール - あああ！性癖にぐっさり！刺さりました！ (11月10日 18時) (レス) @page40 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
らぱ(新)(プロフ) - 青藍さん» ありがとうございます🤤嬉しすぎて溶けそう🤤伝わりましたよ、好きになってくれてありがとう🥳🥳🥳 (2022年5月24日 16時) (レス) id: c719b83a52 (このIDを非表示/違反報告)
青藍(プロフ) - うわぁ、ものすごい作者様を見つけてしまった……どこか大切なところが欠けてるような、ずれてるような、そんな感じで、どこか不気味で不安定な感じにどきどきして、歪んでどろどろした、そんな感覚がとても好きです、上手く伝えられなくてすみません、応援してます。 (2022年5月24日 13時) (レス) @page40 id: 2e61a566e8 (このIDを非表示/違反報告)
らぱ(新)(プロフ) - 愛涙さん» わわわ私を喜ばせる天才ですか！言って欲しいこと全部言ってくれて嬉しすぎる！✨ありがとう私も大好きだ！！！ (2022年1月14日 21時) (レス) id: c719b83a52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぱ | 作成日時：2021年12月3日 22時
