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その後リドルさんは、昼休みが終わるからと言って保健室を後にした。
私も体が特別きついとかそう言う訳ではなかったので、午後からの授業には参加すること決めた。
いつもよりは緩いスピードで廊下を歩いて、たどり着いた1-Aの教室を開けるとほぼ同時に毛玉のようなものが飛びついてきて、エースとデュースもやや遅れて抱き着いてくる。
「監督生お前ええ！いきなり倒れるんじゃねえよ！心配しただろうが！」
「ほんとにその通りなんだゾ！」
「A、良かった、」
2人分の体重がのしかかってきて身体は悲鳴を挙げそうだったが、心はじんわりと温まる。
「あの、痛い」
でもそれをまっすぐ伝えるのは何だか照れ臭くて、ニヤけた顔を頑張って顰めてそれを伝えた。
途端申し訳なさそうにしおらしくなった彼らの肩を借りて教室の中へ踏み込むと、笑いをこらえているような様子のユウくんと目が合い、
「Aさんってなんだかんだわかりやすいですよね」
本当に可笑しそうにユウくんが笑うもんだから、オンボロ寮の朝ごはんみたいな、安心感が、どこか張っていた緊張をそっと溶かした。
そしてデュースはちらちらとこちらの様子を伺っていて、やっぱりさっきのことを気にしているのは明らかで、でも私は器用な人間じゃないからどう声をかけていいか分からず、おまけに今は言い訳も無いから、心臓が、心臓の表面を這う血管たちによってきゅっと締められて少し息苦しかった。
私とデュース二人分のノートを取ってくれていたエースとユウくんに感謝の気持ちも忘れずに、大変迷惑をかけたから放課後に何か奢ろうと決めて、じゃあ欲しかったペンケースを諦めようかとぼんやり考えて、そんなことを考えていたらあっという間に授業が終わる。
早速ふたりに何か奢るからモストロラウンジへ行こうと切り出すと、ユウくんはとても喜んでエースはにやりと笑って(彼はとても策士だからきっとこうなることを見越して恩を売ったのだと思う)デュースも物欲しそうだったからマブ万歳ということで全部奢ることにした。
そうしてモストロラウンジでチョコレートパフェを食べてその甘さに舌鼓を打って、デュースのマスカットのが美味しそうに見えて、一口ねだると顔を赤くしたので、少し、否かなり嫌な予感がした。
でも馬鹿な私はそれもすぐに忘れてしまって、パフェを食べて解散したあとは真っ直ぐにオンボロ寮に帰ってやることを済まして死んだように眠った。
今日はとても疲れたのだ。
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らぱ(プロフ) - オパールさん» ほんとに刺さってるみたいで良かったです〜！ありがとう！ (11月12日 21時) (
レス) id: c719b83a52 (このIDを非表示/違反報告)
オパール - あああ！性癖にぐっさり！刺さりました！ (11月10日 18時) (レス) @page40 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
らぱ(新)(プロフ) - 青藍さん» ありがとうございます🤤嬉しすぎて溶けそう🤤伝わりましたよ、好きになってくれてありがとう🥳🥳🥳 (2022年5月24日 16時) (レス) id: c719b83a52 (このIDを非表示/違反報告)
青藍(プロフ) - うわぁ、ものすごい作者様を見つけてしまった……どこか大切なところが欠けてるような、ずれてるような、そんな感じで、どこか不気味で不安定な感じにどきどきして、歪んでどろどろした、そんな感覚がとても好きです、上手く伝えられなくてすみません、応援してます。 (2022年5月24日 13時) (レス) @page40 id: 2e61a566e8 (このIDを非表示/違反報告)
らぱ(新)(プロフ) - 愛涙さん» わわわ私を喜ばせる天才ですか！言って欲しいこと全部言ってくれて嬉しすぎる！✨ありがとう私も大好きだ！！！ (2022年1月14日 21時) (レス) id: c719b83a52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぱ | 作成日時：2021年12月3日 22時
