結末は、君にあげる。Ⅱ (ページ20)

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ep 14...3 ページ20

亮「はぁ…はぁ…はぁ。
あいつらおらんなった？」

？「はい！」

亮「久しぶりこんな走ったー！しんどー！」

非常階段の壁に俺は寄りかかってしゃがみこんだ。

？「ありがとう…ございました！」

亮「…別に。おにぎり美味しく食べたかっただけや。
じゃ、俺教室戻るわ。」

？「あの！お名前…っ。」

亮「…錦戸亮。」

葉「私は1年の瀬野葉月(せのはづき)です！」

亮「…瀬野さん、もういじめられんなよ？」

俺は非常階段から出た。

東京って怖いなー…。

ほんまにこんなんあんねや。

亮「……あ…。
おにぎり食べ損ねた…。」

教室で大人しく食べるか。

教室に戻ると、それぞれ女子や男子の塊が出来上がってて

雅の周りにはたくさんの女子と男子が群がってた。

雅「あ！亮！」

すると雅がこっちに近づいてきた。

亮「なに？」

雅「みんなに亮のこと紹介するからこっち来てや！」

亮「ええよそんなん。俺友達とかいらんし。」

雅「…いいから！もう！はよっ！！」

雅に無理やり腕を引っ張られて
10人くらいの塊の中に入れられた。

雅「今日転入してきた錦戸亮くん！」

亮「…錦戸亮です。」

雅「実は私と亮は幼馴染やねん！」

雅は蘭みたいな1人でも全然平気っていうタイプとは真逆で

協調性があって輪の中心におるやつ。

そりゃあ男女問わずモテるか。

亮「ごめん、俺飯まだ食うてへんから食ってきていい？」

雅「あぁ、うんごめん！」

俺は自分の席に戻っておにぎりを食べた。

………やっていけんかな、こんなんで。

＿＿＿＿＿会いたい、

あいつら2人に。